エンディング 11 (ページ22)

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side.智洋

のんちゃんの看病を頑張った昨日。

流星がここに泊まるって言うから
やったら俺と大毅も泊まるって
ふたりで別の控え室で寝とった。

朝起きてのんちゃんの様子を確認
しようと部屋に向かうと、
なぜか部屋にはおらんくて。

部屋の前のソファーに横になる
冷えピタ流星と、

流星の前の床に座ってソファーに突っ伏す
冷えピタのんちゃんが目に入った。

智洋「位置は普通逆ちゃう？(笑)」

大毅「ん〜、ゃ、あながち間違いやないわ」

流星とのんちゃんの首元を順番に触って
熱を確かめた大毅はへらっと笑う。

望「……ん、、ぁ、おはようございます」

大毅「おはよ、大丈夫？」

望「……ぁ、ごめんなさい、

俺こんなとこで寝てもうてた、」

俺たちの声に気づいたのんちゃんは
顔を上げて、ありがとうございますって
ニコニコと挨拶をした。

望「おかげで良くなりました、

ホンマにお世話になりましたっ、

大毅さん、神ちゃんの看病良かったっすよ」

大毅「とももあんま体強くないから(笑)

看護師みたいやろ？俺とは大違いや」

智洋「いらんこと言わんの(笑)」

大毅の腕を軽く叩いて
のんちゃんに今日の予定を聞く。

流星はもともと休みやけど、
のんちゃんも病み上がりやから
濵ちゃんから休みをもらったらしい。

望「じゃあ、この風邪引きつれて帰ります」

ホンマに慣れた様子で流星を
背中に乗っけたのんちゃんは、
ぺこりとまたお辞儀をして帰って行った。

大毅「すげえなあ、望くん」

智洋「カッコええわ、ほんまに」

大毅「とも、俺は？」

智洋「うるさい(笑)」

ほら開店準備するでって
背中を叩くと、ちぇ〜って言いながら
窓を開けて朝の風で深呼吸をする大毅。

鼻歌歌って気持ちよさそうやから、
後ろからジャンプして背中に飛びついてみた。

智洋「とりゃ〜〜！」

大毅「……ぅわ、っ！！！(笑)」

なに〜〜って笑う大毅は、
俺が落ちひんように支えてくれて
ちょっとだけきゅんっと幸せを感じる。

智洋「今日ずっとここに乗っとく、俺」

大毅「ええよ、この状態で俺

お客さんの髪切ったるわ！！」

へへへって鼻にかかった笑い声が
聞こえて、思わず俺も笑ってまう。

なんだか今日は、
ええ一日になりそうな気がしてきた。

fin.