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もう出し切ったんか、ストンとその場に
しゃがみ込んだ流星は溢れる涙を必死に拭う。
たぶん、体力的にもそうやけど
精神的にしんどいんやと思う、
智洋「......大丈夫大丈夫、」
俺も座って正面から抱きしめると、
だいぶ高い体温が伝わってきた。
流星「......っ、ひ、っ、、ぅぅ、」
智洋「頑張っとるよ、流星、」
基本強がりでのんちゃんが大大大好きな
流星は、こうやって俺に身を預けてくる
ことはほとんどない。
薄々気づいとったけど、のんちゃんに
会えへんことが流星にとって大きすぎる
負担になってもうてるんよな、
智洋「......泣いたらもっとしんどくなるでぇ」
とんとんと背中を擦りながら
大丈夫大丈夫って慰めとると、
次第に呼吸も治まってきた。
智洋「ん、ベッド戻ろ？」
口をゆすがせて、涙で濡れた顔を
軽く洗ってあげる。
ベッドに戻ると、ごめん、って俺に
小さく呟いて目線を逸らした。
智洋「......のんちゃんに、連絡しよか？」
流星「......ううん、」
智洋「......会えへんの、辛いやろ？」
流星「......のぞむの、元カノさんのほうが、
俺なんかより、絶対辛いから、」
智洋「......っ、」
ほんまこういうとこ、
優しくてお人好しやから困る。
智洋「......じゃあさ、プリン食べへん？」
流星「......あ、それ、」
こないだしげが持ってきた、って、
冷蔵庫を指さした流星は少し笑った。
智洋「......大毅とおんなじもん買うとる、」
流星「......ありがとう、食べてええよ、」
ヘラヘラと笑った流星の目が
だんだんとろんと眠そうになってきて、
寝てええよ、ってリクライニングを下げた。
......そういえば流星、確か風邪ひいて
軽い肺炎起こしてもうたから入院したって
言うてたよな、
智洋「......ん〜、」
なんか、やっぱり悪化しとる気がする。
のんちゃんの力はほんまに偉大や。
小さく寝息を立てながら時々苦しそうに
咳をする流星を見て、のんちゃんと
付き合う前の流星をふと思い出した。
智洋「......あの頃の流星みたいや、」
もうとっくに、限界やと思った。
......このままやと、ほんまに、
のんちゃんの元カノさんの前に
流星が消えてしまいそうやった。
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夏空(プロフ) - Parallelさん» 返信遅くなっちゃってほんっとうに申し訳ありません！！なんて素敵な感想、、ありがとうございます( ; ; )これからも気に入って頂ける作品を作れるよう頑張ります！ (2021年5月13日 23時) (
レス) id: 863383abbd (このIDを非表示/違反報告)
Parallel(プロフ) - 今回のもめちゃめちゃ好きです〜！！夏空さんの書く優しい台詞にはいつも泣きそうになってしまいます。これからも楽しみにしています！！ (2021年4月20日 1時) (レス) id: 86c265b2ef (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - まつりさん» お返事遅くなり申し訳ありません( ; ; )素敵なリクエストありがとうございました！またお待ちしておりますね！ (2021年4月12日 20時) (レス) id: 863383abbd (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - マロンさん» ありがとうございます( ; ; )面白いお話を届けられるよう頑張りますね！ (2021年4月12日 20時) (レス) id: 863383abbd (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - Twitterフォローさせて頂きました!! (2021年4月12日 7時) (レス) id: 4927ce89d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏空
| 作成日時：2021年2月27日 20時
