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・
その日の夜。
お風呂から上がって隣の部屋を見ても、
やっぱり電気は着いてへんくて。
......家にも、おらんのやろうか、
大毅のことがほんまに心配で、
やけど連絡がつかへんのやったら
もうやる術は残ってへん。
流星「......よし、」
一旦忘れよう、大毅のことは。
携帯無くしとるだけかもしれんし、
数学の教科書を開いて
テスト範囲を確認する。
大毅の部屋の電気が着いた時に
確認できるように、俺の部屋のカーテンは
開けたままにした。
・
purururururururu、、
流星「......わ、」
勉強を初めてしばらくして、
隣に置いとった携帯が着信を告げる。
″ 大毅 ″
流星「っ、もしもし！？」
携帯の表示は、間違いなく大毅やった。
大毅『......っ、めん、っ、ごめん、、』
流星「どした、なあ、どこにおんの？」
大毅『......っは、はぁ、、、っえっ、、！』
流星「大毅？いまどこや、なあ！」
謝る声。早くなった呼吸。
嗚咽の後に聴こえる、水が地面を叩く音。
大毅『......、は、、りゅ、せ、、っ、』
流星「ん？落ち着け、どした、」
大毅『............、たすけて、っ、、』
......いっつもそうだ。
大毅のヘルプは、いつも遅い。
流星「......当たり前やろ」
ガラッと俺の部屋の窓を開けて、
大毅の部屋の窓に手をかける。
流星「......え、っ、、」
鍵なんて、掛かってへんかった。
流星「......大毅っ、、！！？」
ずっと真っ暗やったその部屋に入ると
1番に聞こえたのは、荒い息遣い。
流星「ここにおったん、ずっと」
ぱっと電気をつけると、
いつも綺麗な大毅の部屋は、
ホンマに凄いことになっとって。
大毅「......ゲホゲホっ！！、ぉぇ、っ、」
流星「ほらほら、ここに吐き、
苦しいやろ、全部出してええから」
床にぺたっと座り込んで背中を震わせる
大毅の周りは、嘔吐物でぐちゃぐちゃ。
勉強机の上のノートと教科書の上にも
吐いてもうたみたいやった。
流星「......ちょっと待ってな、」
大毅にとって、無くてはならん勉強道具。
教科書とノートを綺麗にすることが、きっと
俺が一番にせなあかんことやと思うから。
大毅「......ゔぅ、っ、、は、っ、」
流星「......ごめんなぁ、苦しいな、」
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s.d.west(プロフ) - 夏空さん» ありがとうございます！ (2021年2月27日 22時) (
レス) id: 30e47630a4 (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - s.d.westさん» コメントありがとうございます！リクエスト順に書いていますのでお待ちください（ ; ; ） (2021年2月27日 21時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
s.d.west(プロフ) - そろそろ、しげのリアル設定でのお話みたいです！待ってます！ (2021年2月27日 20時) (レス) id: 30e47630a4 (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - えまさん» リクエストありがとうございます（ ; ; ）最近桃さん弱り少なかったのでとっても嬉しいです〜！ありがとうございます！！ (2021年1月17日 20時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - まつりさん» はじめまして！わわ！とっても素敵なかみしげちゃん（ ; ; ）ありがとうございます！！気に入って頂けるよう頑張ります〜〜！！ (2021年1月17日 20時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏空
| 作成日時：2020年11月23日 18時
