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崇裕「……流星、」
黙って助手席に乗った流星に、
さっきの手紙を差し出す。
崇裕「……しんどかったら、
読まんでもええよ、」
流星「……ううん、」
流星は、俺の言葉にすぐ首を振った。
流星「……読まなあかん、
ちゃんと、っ、読まな、」
ただ、って流星は言葉を詰まらせて、
ゆっくりと顔を上げる。
流星「……�陲舛磴鵝�読んでくれへんかな、」
崇裕「……ん、分かった」
流星の言葉に返事をして、封を開けて。
中に入っとった便箋1枚を取り出した。
崇裕「……流星くんへ、」
" 流星くんへ。
死ぬ前に伝えたいことがあった人は
ちゃんと目を見て伝えられたけど、
あなただけどうしても無理だったので、
手紙で送ります。
まずは、苦しい思いさせてごめんなさい。
望が人を好きになったって知った時、
本当にびっくりしました。
望が好きになった人やから、
あなたがいい人なのは知っています。
最期の最期くらい、好きな人と一緒にいたくて
流星くんを傷つけたと思います。
本当にごめんなさい。
望のこと、責めないであげてください。
夏祭りでのキスも、あなたを誕生日に
1人にさせたのも、全部私が原因です。
あと、私のところにいるのに、
望、流星くんの話ばっかりしてて
つまんなかったよ(笑)
ふたりとも無事でいますように。
幸せになってね。
p.s 最後に。
流星くん、正直、惚れそうになるくらい
かっこよかったです。自分を大切にしてね。
井上莉子 "
流星「……っ、」
リコからの手紙を読み終えると、
隣の流星はふるふると震えとって。
背中に手を添えると、すん、っと鼻をすする。
流星「……っ、ても、」
崇裕「……ん？」
流星「……やっぱり、戻っても、ええ、、？」
崇裕「……うん、落ち着いたら戻ろ、」
抜けてきた会場に戻りたいと呟いた流星は、
リコからの手紙をぎゅっと抱きしめて。
流星「……泣いてばっかじゃあかんよな、」
それから会場に戻った流星は、
その日が終わるまで、1回も泣かへんかった。
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月永 - 主様のお話にとても感情移入してしまってぶっ通して読んでしまいました。桃青の小説少ないので素敵なお話に出会えてよかったです。 (9月3日 20時) (
レス) @page17 id: 82f4c0f91b (このIDを非表示/違反報告)
カピラキ(プロフ) - ２人の関係性が素敵で本当に最高の作品でした。シンデレラに出会えて良かったです。 (2023年1月25日 13時) (レス) id: dca4653193 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 本当に本当に最高でした！いつも夏空さんの作品楽しみにしています！特にシンデレラは1番大好きです😍 (2023年1月23日 1時) (レス) @page17 id: 1d8be53826 (このIDを非表示/違反報告)
noon(プロフ) - 最高でしたほんとに、最後まで見届けれて良かった〜！主さん素敵なお話をありがとうございます！！ (2023年1月22日 22時) (レス) @page17 id: be78f40dc7 (このIDを非表示/違反報告)
とらさん(プロフ) - もう泣けます😭 (2023年1月18日 22時) (レス) @page9 id: 3cb4d9fedb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏空
| 作成日時：2023年1月18日 21時
