第6話 ページ6
「とっ、轟くん！？」
慌てたような驚いたような声がすぐ側で聞こえて、ビックリして大袈裟にバッと振り向く。
そこには、地味目のモサモサした男の子と、もちもちしている可愛らしい女の子、メガネをかけている男の子がいた。
さっきの声の主であろう地味目の子は、しまったという顔で口元を両手で覆っている。
私は急に恥ずかしくなり、慌てて轟くんから離れた。
「す、すみません！！お邪魔しちゃいましたよね！？」
「へっ！？」
「ごめんね轟くん！ビックリして思わず叫んじゃって…」
「いや、気にしないでくれ。こっちこそ驚かせてわりぃ、緑谷」
口調からして、轟くんの友達なんだろう。
そして、体育祭でちらちらと見たから何となく知っている。
ていうか、絶対勘違いされてるよねこれ。
中には女の子もいるし、もし轟くんのことを好きだったりしたら……。
そう考えて、どんどん自分の顔が青ざめていくのがわかった。
「あ、轟くん、友達来たみたいだね！じゃあ私はこれで失礼しますね！！さようなら！」
「えっ、」
これで誤解が溶けたとは思わないけど、これ以上彼と一緒にいるのは余計疑われそうだ。
たまたま一緒にいた感じを装ったが、絶対に不自然だろうな。
だがしかし、逃げるが勝ちということわざもある。
「待ってくれ、A」
しかし、パシッと轟くんに腕を掴まれて、私は逃げることが出来なかった。
わりぃ、と轟くんは一言私に謝って、私の肩を優しく掴んで引き寄せ、自分の隣に並ばせた。
私は、引きつった顔で彼の顔を見上げることしか出来なかった。
「こいつらに紹介させてくれ、お前のこと」
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なっつ(プロフ) - めっちゃハマりました〜！何回も読み直してます！続き待ってますね★ (2019年7月12日 8時) (
レス) id: 891cb8f982 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 轟君がピュアで可愛すぎる…！いいですね、ピュアろき君！更新楽しみにしてます！ (2019年7月3日 22時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨夜なつ | 作成日時：2019年5月24日 20時
