第9話 ページ9
いつから私は芸人になったのであろうか、と思うほどに心の中でつっこんでいる。
最終的には計算でやるボケと天然ボケの違いについて語っている。
なんだこれは。
「轟くん！詳しい事情はよく知らないが、男児は18にならないと結婚は出来ないぞ！法律で決まっている！」
飯田くんが手をビシビシと動かしながらハキハキとそう言った。
すごい、正論。
ようやく轟くんに異論がある人が現れた。
「あぁ、大丈夫だ。ちゃんと高校卒業してから結婚するからな」
「そうか！それは失礼した！」
「ちょっと！？何ドヤ顔してんの！？しないからね結婚！」
だが正論だけでは彼には勝てないらしい。
そして引き下がるのが早いね飯田くん。
轟くんのまたも分かりにくいドヤ顔を、私は見逃さなかった。
すると、轟くんは納得がいかないというふうに眉根を寄せてこちらを向いた。
「しないのか？」
「しないよ！？」
「でも、結婚してくれって言った時にいいよって」
「言ってないよ！！」
私の叫びに、轟くんは驚きと悲しさが混ざったような顔をして固まる。
驚きたいのは私の方だ。
彼の中ではどこまで話が進んでいたのだろうか。
「本当に…覚えてないんだな…」
「何が？」
「俺がお前に、昔プロポーズした事」
「「「「えっ！？」」」」
今日は地球が滅ぶのであろうか、というくらい彼は爆弾発言をどんどんかまして来る。
私の一生の中で絶対関わりたくないランキング1位の爆豪くんより爆弾魔って感じがする。
喋る爆弾魔だ彼は。
ていうか、さっき思い出してもらうって言ってたのもしかしてそれ！？
全ッ然知らないし、逆にそんなとんでもない話だったら私覚えてるよ！
私はもう感情のままに叫んだ。
叫んだと言っても、店内に響かない程度に。
「何それ知らないよ！」
「それは困る。思い出してくれ」
「さっき思い出さなくても大丈夫って！」
「前言撤回だ」
「なんなんだあんた！！」
轟焦凍という男は、思っていたよりも手強そうです。
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なっつ(プロフ) - めっちゃハマりました〜！何回も読み直してます！続き待ってますね★ (2019年7月12日 8時) (
レス) id: 891cb8f982 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 轟君がピュアで可愛すぎる…！いいですね、ピュアろき君！更新楽しみにしてます！ (2019年7月3日 22時) (レス) id: 59138960e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨夜なつ | 作成日時：2019年5月24日 20時
