女 ページ10
「さあて、そろそろ起きないかな〜」
月明かりとうすらと光る蛍光灯の下をあるいた
木の床がぎしと鳴るのを耳で受けて男子寮をでるとそこは虎杖悠仁が拘束された部屋によく似た場所だった…
ま、この僕、五条悟がトんだんだけどね!
目の前では腕を縄で縛られ俯く1つの呪霊がいた
だらりと下がったままの白髪をひと房掬う
限りなく人間に近いこの呪霊は美しい顔をしている
病気にも見えるような白い肌。着物の間から見えた太ももは細すぎるほどで女らしい丸みがないほど最低限の肉しかついていなかった
新雪のような髪がはらはらと落ちていく。除くまつ毛も同じくして真っ白ですこし、親近感が湧いた気がした
そのまつ毛に縁取られた双眼はどんな色をしているのだろうか。色のない唇から落ちる声色は。
その正体よりもその女が紡ぐ物を知りたかった、とか
じいと見つめた先の薄い一重の瞼が動く
「あ、起きた?」
ぱさぱさと、まつ毛が2回上下する
その目の色は、僕の色と相対する赤色だった
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年10月29日 18時) (レス) @page16 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
せつな(プロフ) - 面白くてすごく好きです! (2020年12月7日 0時) (レス) id: 1e50b81d3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れてぃ | 作成日時:2020年11月25日 22時