むっつりーち。そのじゅう ページ10
「あー、おーもーいー」
番になってからほぼ毎日のように入り浸ってるジェイドの部屋。いつもの様に勝手に入り込んでベッドで寛いでいると190センチの巨体がのしかかってきた
「補習で疲れちゃったんでちゅかー?」
うつ伏せだった体を仰向けにして、ジェイドを正面から抱きしめてやる。胸元にある同じ色の髪をわしゃわしゃと崩してもジェイドは伏せたまま
「ジェーイードー」
これはバルガス先生に酷くいじめられたな
仕方ないのでジェイドはそのままの状態に、マジカメでも見てることにした
フォローは数人ほど
好き嫌いはハッキリしている性格のため仲がいいと思ってるひとしかフォローしていない
ちなみにフォロワーはなんか200人くらいいる
同じクラスとか、見たことあるなってやつはいたりするけど興味のないやつのストーリー見てても面白くないしフォロバしたりしない
左上の丸いアイコンをタップしてぼーっと眺める
けーくん先輩のストーリーだ。あ、けーくん先輩と繋がってるのはほぼ無理やりだった
軽音部の活動か、楽器のたくさんある部屋ではしゃぎ倒してる3人がいた。顔は見えないが、白髪と黒髪とオレンジの髪。なんとなく察しはついた
動画は短くてすぐに次のストーリーに変わる
これはエースのか?オンボロ寮の床に座って大きな窓を見ながら談笑する青髪、黒髪の2人と1匹の猫のような狸が映る動画だった。
空いている右下の方には「マブダチ会議」と添えられている
また短い動画が終わり、次に移ると見飽きた髪色が写る写真が画面いっぱいに表示された
同じ髪色でも、双子とはちがう、黒いメッシュのようなものは入ってないその頭は毎日見ている
顔は写らないがスマホをいじるその体勢は俺の今の体勢である
ちらりと下を見るとスマホを右手で構えたジェイドと目が合った
「機嫌直ったなら言えよ」
じとりとした視線を送るとジェイドは困ったようにふふふ、と笑った。だがしかし、右手はスマホの画面を連打している
凡そ今の状況を連写してるのだろう
遠慮なしに全体重を預けてくるそいつをどかそうとすると、ぎゅっと腰元を抱きしめてきた
「今日は甘えさせてください」
甘い表情の彼に、胸がくすぐられるような感覚がした
「あれ、Aちゃんがめずらしくストーリーあげてる〜!」
「うげ、ただの匂わせじゃん」
画面には彼の胸元に寝転がるジェイドの姿が写っている
部活中の彼とマブダチ会議中の彼は顔をしかめた
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駄作者うゆ*(プロフ) - 好きすぎて何回も読み返してしまいます!更新頑張ってください! (2022年8月25日 0時) (レス) id: 09414cba83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れてぃ | 作成日時:2020年9月26日 0時