むっつりーち。そのじゅうご ページ15
ひらひら、適当に羽織ったストールが揺れる
これまた適当に結んだ蝶ネクタイはやっぱり苦しくて、緩めながら歩いていると後ろから声をかけられる
振り返るとラウンジの支配人でありオクタヴィネル寮の寮長でもあるアズールがいた
「アズール、どうしたの」
「いえ、大したようでは無いのですが、最近はちゃんと言いつけを守っているようで」
「あぁ、あれ?ちゃんと他の寮には行かないようにしてるし借り作ってないと思うけど」
言いつけ、と聞いてなんとなく頭の片隅にあったそれを思い出す。他寮にあまり借りを作るなってやつ
それにしても俺はすこし納得いかないことがある
「オクタヴィネルはさぁ、自己責任、がモットーなのになんで俺だけ束縛するわけー?」
束縛は嫌いだ。フロイドまでの気分屋とはいかないが自分の気分や思うがままに行動したいし、それを制限されるのは苦痛である
ジェイドやアズールみたいに予定やらなにやらを立てたり完璧にするっていうのが苦手なのだ
まあもっとも、フロイドがいたら完璧に進むことなんて無いけど
「あなた、人懐こすぎて心配なんですよ。まあ貰うとこもらってるそうなので大丈夫だと思いますが、なによりも」
「おや、ラウンジに向かうんですか?ご一緒しても?」
アズールの言葉をさえぎって、後ろから音もなく飛びでてきたのはジェイドだった
「あ!ジェイドおせーじゃん!」
「今日はあなたが早いんですよ、いつもどおりの時間に迎えに行ったらいないので驚いてしまいました」
「そうだっけ、まいいや、3人でいこーぜ」
「フロイドは、今日は気分じゃねー。だそうです」と、フロイドのモノマネも交えながら付け足したジェイドも連れてまた歩き出した
少し遅れて。前を歩くウツボのふたりをみながら、タコは眼鏡をかけているにもかかわらず遠いものを見る目をし
「…なによりも、ウツボの片割れがうるさいものでして」
独り言のように呟いた
まったく、頼むから僕を巻き込むのはやめてくれよ
むっつりーち。そのじゅうろく→←むっつりーち。そのじゅうよん
302人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
駄作者うゆ*(プロフ) - 好きすぎて何回も読み返してしまいます!更新頑張ってください! (2022年8月25日 0時) (レス) id: 09414cba83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れてぃ | 作成日時:2020年9月26日 0時