私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ4)

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過去の話　武道side ページ4

目覚めると夜になっていた。
そっか俺稀咲に殴られて…。

「いってー。………ん？」
マ「気付いた？」
「マ…マイキー君！？え！？」

なんでかマイキー君がいた。
驚いて起き上がる。

マ「タケミっち。稀咲…気に入らない？」
「え！？いやっ…その…。」
マ「組織をデカくするのはしんどいね。新しい風入れたら出て行っちゃう奴も居る。」

その言葉に何も返せないでいるとマイキー君は俺に頼みがあると。
そして大事な話があると言ってきた。

マ「俺、幼なじみが２人居てさ。」

マイキー君と幼なじみ…ヤベー奴達なんだろうなー。

マ「１人はさ、ただ家が近所ってだけで別に仲良くはなかった。しょっちゅう喧嘩ふっかけてきてさ、その度ボコボコにしてやった。」
「…マイキー君に何度も喧嘩売るなんて…とんだおバカさん。」
マ「うん。それがさっきお前の事殴った奴。」

俺…２人に殴られたんですけど…。
どっちか聞くと壱番隊隊長の人らしい。
昔の話を聞くととんでもなくヤベー奴だった。

マ「で、もう１人は兄貴の事が大好きな奴だった。」

あれ？もう１人の人は普通…

マ「兄貴守る為だけに俺や場地に喧嘩の仕方を聞く程だ。」

え、えぇ～…。お兄さんの為だけにマイキー君に喧嘩の仕方を聞く？
いや、聞いただけで実践は…。

マ「しかも慣れたらそこらへんにたむろってた奴らボコるし。」
「えっと～それって俺の知ってる人ですかね…？」
マ「Aだよ。タケミっち、同じ学校だろ？」
「ええ！？Aさんっすか！？」
マ「そーだよ。あいつの兄貴がどっか遠くに行ってからは、急に性格変わってあんな感じになったけど。親離れみたいなもんだと思うけど。」

Aさんも実はヤバかったのか。
でもお兄さんが居るなんて１度も聞いてない。
今度聞いたら教えてくれるかな？

マ「とにかくあんな奴らでさ、東卍の“創設メンバー”なんだ。」
「創設…メンバー…。」

東卍の成り立ちを聞いて驚いた。
Aさんも創設メンバーなんだそうだ。
俺、凄い人を味方につけてたのでは？

マ「タケミっち。Aと場地を“芭流覇羅”から連れ戻してくれ。…俺、あいつらの事大好きなんだ。」

マイキー君は少し微笑んで言った。
続けて頼まれてくれるか？と聞いてきた。
１個頼み事をお願いしたら「失敗したら殺す」と脅され、隠れていた三ツ谷君の隊に入る事になった。

そういえば俺って東卍メンバーですらなかったんだった…。
この調子で大丈夫かな…俺。