私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ19)

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黒幕ページ19

急いで周りを見るとすぐ近くに一虎が。

『……ッ！』

蹴り飛ばしたけど守りきれてたかは微妙。

『圭介！大丈夫！？』
場「問題ねーよ。」
『本当に大丈夫なんだね！？』

しつこく確認する。
向こうでは千冬が一虎に怒鳴ってた。

千「一虎ぁぁ！テメー何してくれてんだコラ！」

一虎は無反応。
ていうか茫然自失状態？
周りの確認取ってる間もタケミっちが圭介にいろいろ言ってた。

タ「俺は東卍のトップになる為に稀咲を潰す！」

…はい？
いつの間にそんな目標が出来てたの？
意味不明。
その後に一緒に戦わせて下さいって言ってたけど圭介は殴って断ってた。

タ「なんで…１人でやる必要ないじゃないですか！？」

言い返してたけど圭介に睨まれて怯んでた。
タケミっち達の横を通り過ぎて進む。
参番隊の奴らがいる所に着くと、圭介は深呼吸して

場「さて参番隊５０人vs１！」
『えっ！１人でやるの！？私も…。』
場「１人で十分だ。」

ならちょっと行っちゃうか。
圭介は言った事は守るし。

場「いくぞオラァァァ！！」

圭介に注目が向いている間に私は……

『こんにちは。参番隊隊長さん。』
稀「！？」

先回りして稀咲の後ろから声をかける。
稀咲の部下が殴ってきたけど避けてそこらへんにあったパイプで顎の部分を殴っておいた。
あ、勿論あんまり強くはしてない。やり過ぎると死んじゃうかもだし。

稀「どういうつもりだ。」
『あぁ！心配しないで？私は聞きに来ただけだから。』

警戒してたからパイプを投げ捨てて言った。

稀「何を聞きに来たんだ。」
『誰と電話してたの？何が目的でこんな事、仕組んだの？１番聞きたいのはまぁ………君は東卍をどうしたいのか、なんだけど。』
稀「何を言ってるんだ？仕組んだ？そんな訳無いだろ。」

やっぱりしらばっくれるよね。
でもごめんね？誤魔化されてあげられない。

『じゃ、携帯の履歴見せてよ。さっきの電話、半間でしょ？聞いてたし。……まぁ東卍の為って言うなら良いんだけどね？で、さっきの質問。どうなの？』
稀「それは…」

答えてくれそうになった時、叫び声が近づいてきた。
あ～、これ見られたらいろんな方面から裏切り者認定されそう。

『今見られたらお互い疑われそうだからさ、悪いけど今度！』
稀「は！？」

稀咲を置いて遠くに移動する。
それからそっちを見ると稀咲が圭介に追い詰められていた。
これ、聞けずに終わる？と思っていると圭介が倒れた。

『圭介！？』