私は、皆のことが。３【東リべ】 (ページ12)

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マイキー君を助ける為に　武道side ページ12

「マイキー君は絶ッ対ェ人を殺したりしない。分かってんのに…信じてるのに…。ドラケン君と話してると何故か浮かんでくるんだ。その時の光景がっ！」

ナオトは隣で何かを聞き返す事もなく俺の話を聞いていた。
俺はその光景を、たくさん出てくる憶えてない筈の記憶を口に出していく。
倒れてる場地君や一虎君。少し離れた所で首元から大量の血を流しているAさん。
そして血まみれのマイキー君。

「全部本当なのかなんてわかんねえ！けど！あのマイキー君の悲しそうな顔！俺、マイキー君を助けないと！」
直「……タケミチ君。」

帰り着いてから分かった事を整理する。

直「“血のハロウィン”抗争は東卍の敗北に終わった。それは佐野万次郎が羽宮一虎を殺害したのが原因。しかもそれは稀咲が仕組んだ。」
「マイキー君が一虎君を殺したのはマイキー君の親友である…場地君とAさんを一虎君が殺してしまったからだ！だったら場地君とAさんを助ける！そうすればマイキー君は過ちをおかさない！」

ナオトが場地圭介、蓮城Aを守る事を今回のミッションと言った。
頷くとナオトがちょっと呆れた様に言う。

直「龍宮寺堅の時といいボク達こんなのばっかりですね。」
「そろそろキメねぇとな！」

と笑って言うとナオトはフッと笑ってそれから急に褒めてきた。

直「実は君はすごい人なのかもですね！頑張ってきて下さい！」
「お…おう！行ってくるぜ、ナオト！」

マイキー君…場地君やAさんは絶ッ対ェ俺が守る！

あれ、でもドラケン君は一虎君がAさんを殺したとは言っていなかった様な…。

過去に戻るとヒナと一緒に居た。

ヒ「送ってくれてありがと。ちょっと待ってて。」

不意打ちのヒナにびっくりする。
家から出て来たヒナにプレゼント、と紙袋を受けとる。
開けて中を見ると俺があげたネックレスが入っていた。
葬式の時の母親の言葉が蘇ってくる。

ヒ「え？泣くほど？」
「バッ泣いてねーよ！」
ヒ「ホント泣き虫だねータケミチ君。」
「ありがと。大事にする！」

お礼を言うとヒナは笑って頷いてくれた。
ヒナも誰も彼も皆助ける！