チェリー (ページ1)

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宝物ページ1

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太陽の光で目を覚ます、爽やかな朝。

ベッドを降りてカーテンを開ければ、

眩しいくらいに私を照らす。

『っんーー』

大きく伸びをすれば、いつものように聞こえる

窓ガラスを優しく叩く音。

ベッドの上で膝を立てながら、ベッドの横の窓を開ける。

それとほぼ同時に、眩しさが増す。

祐也「おはよー」

『おはよ、』

こうやって朝イチに祐也と挨拶を交わすのが日課。

多分、私が引っ越してからずっと続いてる。

手越「じゃあ、１時間後な。」

『うん』

祐也は優しい。

だって、準備の遅い私のために待っててくれる。

本当はもっと寝てたいはずなのに。

そう思いながら、

顔洗ったり軽くメイクをしたり準備を済ませる。

少しでも可愛く思われたくて、いつもよりスカートを巻いた。

今日は、高校２回目の春。

そして、運命を決めるクラス替え。

去年は隣のクラスだったから、今年は一緒になれるかな。

『同じクラスだといいな。』

首元にキラキラ光る、小さなハートがついたピンクゴールドのネックレスを手に取りながら言った。

このネックレスは、宝物。

祐也は覚えてないけど、小さい頃もらった。

大切な大切な宝物。

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