「嗚呼、最悪だ。」 ページ7
来てしまった、
東京ディズニーシーに。
それなりに近いホテルも取って入場券も買ってついさっきゲートをくぐり入園したA。
時刻はまだ朝方。
Aは久しぶりに心躍る(というべき感情)を感じることになり、早速堪能することにした。
Aはクールそうな見た目に反して楽しいことが好きである。
それは悪役なりに人が不幸になるようなことでも、自分が楽しいと感じる時は自然と頬が緩む。
…まぁと言っても何だか怪しげに笑っているようにしか見えないのだが。
入園して結構な数のアトラクションと店を周り広場のようなところに出ると何やら人混みができていた。
それに音楽も聞こえてくる。
何かのパレードな何かだろうか、そう思いAは人混みに近づいた。
ここでAは1つ後悔することになる。
そこでは怪しげな音楽と共に怪しく美しい男女がマイクに向かい自己紹介をしている様子が見られた。
そして、そこに見慣れた顔が一つ。
彼はダンスの合間に周りの客にターンを決めてウィンクをする。
すると「きゃー」という黄色い声援が聞こえる。
Aは自分の顔が強ばるのを感じた。
彼は紛れもなく＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿．．．
自分の使える女王様の【お気に入り】
ジャックハートではないか、と。
嗚呼、最悪だ。
その感情は決して彼が【嫌い】だという単純な理由ではない。
彼の様な『女の嫉妬で出来上がったモノ』には、最低限女である私は近づかないよう心に決めていた。
それなのにせっかくの休暇、それも一番楽しみだったこの日に見つけてしまうとは考えてもいなかった。
…さらに最悪なことに女王様も近くにいると考えられるのだ。
Aは思わず立ちくらみがして、ふらりと地面に倒れそうになった。
しかし、誰かの手によって地面に顔を打ち付けることはなかった。
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MM - 続きが楽しみです！ (2016年1月5日 16時) (
レス) id: 694d47d3ce (このIDを非表示/違反報告)
アラナ - 話が凄く面白く、長編小説を読んでいるような満足感が１話１話にあって楽しいです。応援しております。 (2015年12月23日 16時) (レス) id: 8e50e677e7 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - きゃー//ジャック格好よすぎです！続きが気になる木です！← (2015年12月12日 0時) (レス) id: 1c82bb1eb5 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア - 話の続きとっても気になります！ この作品はとても面白いです♪更新頑張ってください！ (2015年12月10日 7時) (レス) id: 14baab2ba3 (このIDを非表示/違反報告)
ココナ - ジャックハート様大好きなのでとても楽しみです！続きも頑張ってください（＾Ｏ＾☆♪ (2015年10月29日 21時) (レス) id: f3f3cd5972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原仁 | 作成日時：2015年10月18日 18時
