検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:44,921 hit

女海賊 ページ13

顔は隠していても慎重に行動しなければ。
そう思いシャンパンに口をつけた矢先、

「あー!!!鳩山さんーーー!!」

人混みの中から何やら大声を上げて走ってくる奴がいた。
軽くスルーしようとしたが、奴はAの名前を大声で呼んでいる。

とりあえずこちらに走ってきたソイツにラリアットを食らわせた。

「ぐぅえっ」

お構いなしに突っ走ってきたアルク(ここでは元の名で呼ぼう)は苦しそうにもがき苦しんでいる。
そのアルクの胸ぐらをぐっと掴むと

「目立つだろ!!あと私のことはここではAと呼べ!!」

と物凄い剣幕で言うAだったが

ふいに首筋に冷たさを感じた。



「私の部下に何か用があるのか?」



嗚呼、やってしまった。
自分はどうしてこうも運が悪いのだろうか。

そこにはアルクの上司であり尊敬している、あの女海賊ホック様が私の首にフックを当てて立っていた。

Aは冷静を装い視線だけホックに当てた。

彼女は鋭い目つきでAの方を見ている。

しばらく冷たい雰囲気がその場を流れる。

しかしその空気もアルクによって壊された。

「あわわわこの方はですねホック様!!あのハートの女王に使えているヴィランズでして、本日中に趣味の意気投合をして知り合ったのです!!」

アルクはあたふたと汗水流しながらホックに弁解をする。

その様子をみてホックはどうやら納得してくれとようで、Aの首からフットをどかした。

すみませんと声をかけようとした途端、視界からホックが消えた。

ゆっくりと視点を下げるとホックはAの手を取りキスをしていた。

「これは、大変失礼した。この様な美しい方がヴィランズでないはずが無いというのに。疑ってしまってすまない。」

そうしてホックはもう一度Aの手にキスをした。



自分はどうしてこうもリクルーティングを行うような人物達と遭遇しやすいのか。

ホックとアルクが立ち去ったあとぼーっとパーティーの様子を眺めながら考えるAであった。

屋上にて→←タワーオブテラーの最上階



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MM - 続きが楽しみです! (2016年1月5日 16時) (レス) id: 694d47d3ce (このIDを非表示/違反報告)
アラナ - 話が凄く面白く、長編小説を読んでいるような満足感が1話1話にあって楽しいです。応援しております。 (2015年12月23日 16時) (レス) id: 8e50e677e7 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - きゃー//ジャック格好よすぎです!続きが気になる木です!← (2015年12月12日 0時) (レス) id: 1c82bb1eb5 (このIDを非表示/違反報告)
カトレア - 話の続きとっても気になります! この作品はとても面白いです♪更新頑張ってください! (2015年12月10日 7時) (レス) id: 14baab2ba3 (このIDを非表示/違反報告)
ココナ - ジャックハート様大好きなのでとても楽しみです!続きも頑張ってください(^O^☆♪ (2015年10月29日 21時) (レス) id: f3f3cd5972 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:中原仁 | 作成日時:2015年10月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。