【文豪ストレイドッグス】俺自身には価値なんてない。【男主】

エリスちゃん ページ5

エリスちゃんは基本的に絵を描くことが好きなようだ。
今日は何か、動物の絵を描いているようだった。

「こんにちは、エリスちゃん。」

「A！」

エリスちゃんがこちらに気が付き顔を上げる。
嗚呼、やっぱり愛らしい。首領のような趣味はないが、エリスちゃんは本当に可愛らしい。

「今日は何を描いていたの？犬…かな？」

「ううん！昨日のリンタロウ！！」

「え、」

いや、ここに描かれてる黒い物体。明らかに四つん這いで這いつくばってるよね。
…首領、昨日何やってたんだ。

「そ、そんなことよりエリスちゃん。今日は何して遊ぼうか」

「おままごと！」

そう言うとエリスちゃんは自室へとかけていった。
どうやらおままごとに使う玩具を持ってくるようだ。
フワリとドレスワンピースの裾を揺らした。

「やぁ、御子柴君」

「首領…どうされたんですか」

「どの組織もトップは暇を持て余す物なのだよ。それより御子柴君、君にお願いがあって今日は来たんだ。」

「お願い…ですか。」

「君にしか頼めない事なのだよ。」

そう言うと首領は俺の耳元に口を寄せた。

「これはエリスちゃんからのお願いでもあるのだがね…」





首領の命令は、このポートマフィアにいる限り絶対だ。




たとえそれが、どんなに残虐で、非道であってもだ。









御子柴A、ただ今、何故か！女装をさせられています。

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