【文豪ストレイドッグス】俺自身には価値なんてない。【男主】

見つからない。 ページ23

あれからどれ位だったのだろうか。
ご飯以外はこの部屋にいることが多い俺の感覚は既に狂いつつあった。

(もう2 3日、4日…もしかしたらそれ以上経っているのかもしれない)

俺はベッドの上でぼんやりと考える。
正直言うと、俺は未だ島崎の動機がわからなかった。

島崎は俺に何かを求めるわけもなく、この部屋につなぎ、食事も与え、風呂やトイレにも行かせてもらっているのだ。

一体、何が目的でこんなことをしているのか…。
俺には検討も付かなかった。


俺はのそのそとベッドから起き上がる。
この部屋に来た当初は何かとつけてキビキビと動き警戒を劣らなかったが、最近は落ち着いてきたのか、気を抜いてきたのか、体力がなくなくなったのか、ベッドから起き上がるのも一苦労である。

「なんか…ねむ…」

眠る時間がやけに多くなったように感じる。
やまぁやることが無いため寝るしかできないのだが…。

俺はまた、まぶたを閉じて眠りについた。







見慣れた街を見下ろせる場所。

それほど高いビルはこのヨコハマに少なくは無い。
だが調べる事ならポートマフィアにかかれば一日も足らないうちに場所が割るだろう、そう思っていたのにあの封筒が届いてから既に4日ほど経過していた。

こうなってくれば、とにかく厄介だ。
中也は無意識に手に力が入るのを感じた。

「一番の、使いたくねェ作戦何だがな…」

中也は嫌そうな顔をして封筒を胸ポケットに仕舞うと、目的の場所に向かった。



一番、会いたくない奴のいる探偵社に。

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