部屋にて ページ7
あの後急いでランディに駆け寄ったオリバーは持っていたハンカチでランディの顔を拭い、そのまま部屋へと連れて帰った。
「うっわ…ベッタベタ」
「ランディ、誰にやられたのか覚えてないの?」
「さぁね、後ろからだったから全く」
オリバーはため息をつくとランディに風呂に行くよう、命じた。
ランディはベタベタになった体が気持ち悪かったらしく、いそいそとシャワールームへと急いでいった。
「…ふふっ…ふふふ…」
ランディがシャワーを浴びる音を確認したオリバーは口元を緩めた。
嗚呼、何とドジで可哀想なランドール。
入学早々、こんな災難に巻き飲まれるだなんて。
しかしそう思う心とは裏腹にオリバーの表情はとても生き生きとしていた。
オリバーはランディの脱ぎ捨てたカーディガンを手に取った。
カップケーキのクリームが手についたがそんなことはどうでも良かった。
オリバーはそのカーディガンに顔を埋めると大きく深呼吸を繰り返した。
「嗚呼、ランディ。僕の愛しのランディ。君を始めてみた時から僕は君の虜なんだ。だからさ、ランディ。早く僕に堕ちておいでよ。」
独り言のようにそう繰り返すオリバーは異様なものであった。
それはオリバーなりの愛情表情、だったのかもしれない。
しばらくするとマイクが戻ってきた。
彼は随分とご立腹で、どうやらエリート家のサリバンに馬鹿にされたのが原因だという。
物語はちゃくちゃくと進み始めている。
この先がどうなる方なんて、きっと、まだ誰にもわからないのだろう。
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リャクラン - とっても面白いです!更新楽しみにしています!! (2017年8月28日 15時) (レス) id: 356b913ab5 (このIDを非表示/違反報告)
村人A - こんな素晴らしい作品滅多にお目にかかることなんて出来ないぞ (2016年7月29日 11時) (レス) id: f650519092 (このIDを非表示/違反報告)
中原仁(プロフ) - ヤヌアールさん» コメントありがとうございます!更新待っていただけるなんてありがたいです!!これからも頑張っていくので応援していただけるとありがたいです!! (2016年4月3日 0時) (レス) id: 74aca58ec6 (このIDを非表示/違反報告)
中原仁(プロフ) - なつメガネさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえるとは…嬉しすぎて涙が( 笑 )これからの物語の展開もぜひ楽しみにしていてくださいね! (2016年4月3日 0時) (レス) id: 74aca58ec6 (このIDを非表示/違反報告)
中原仁(プロフ) - 小鳥遊(´¶`さん» コメントありがとうございます!!応援していただけるととてもありがたいです!!これからも頑張っていくので応援、よろしくお願いしますね! (2016年4月3日 0時) (レス) id: 74aca58ec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめかす。 | 作成日時:2016年3月13日 0時