初夜 ページ7
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隣から聞こえる寝息の主は、
ずっと画面越しに見ていた人。
その人がまさか、自分の奥さんになったなんて
自分の事なのに信じられなくて、都合の良い夢なんじゃないかって、頬を抓った。
『痛っ。』
その度に普通に痛いから、やっぱり現実なんだと思う。
ジンジンと痛む頬に手を当て、もう一度隣を見る。
「そんなに見られたら穴が空いちゃいそう。」
胡桃色の瞳と目が合った。
思わず叫びそうになった俺の口を、
こうなると分かっていたかのように、彼女の白い手に塞がれた。
「眠れないの？」
彼女のあたたかい手が髪に触れた。
『いやそんな事ないよ？
Aちゃんの隣で寝る以上に安眠出来る場所なんてないからね。』
「その割には起きてたけど？」
とても疑ってますという目で言う彼女を自分の腕に抱え込む。
『本当に何でもないよ。
ただ、』
「ただ？」
『まだ実感が湧かないんだ。
俺には勿体ないくらい素敵な人が、自分の奥さんだなんてさ。』
艶のある髪に触れると、当たり前だけれど、自分のものと同じシャンプーの香りがして、ドキドキしてしまう。
するとまた、胡桃色の瞳と目が合った。
「裕貴くんは何か勘違いしてるみたいだけど」
『ん？』
「今貴方の目の前に居るのはアイドルのベルでもないし、女優の百目鬼Aでもない。
貴方の妻の山田Aです。」
凛としたその瞳に見つめられ、数秒息をするのを忘れた。
「返事は？」
『は、はい。』
「ふふ。」
裕貴くん良い匂いするね、なんて無邪気に笑う彼女が世界で1番愛おしい。
そしてこれから先どんな事が起きても、俺の人生には"彼女が居る"
ただそれだけで、それだけで、
「裕貴くん」
『んー？』
「愛してるよ。」
『なに急にデレちゃって。』
「ダメなの？」
『ダメなわけないでしょ〜。
あー拗ねないで、ごめんて。』
「ごめんじゃないでしょ。」
ほらやっぱり。
俺の幸せの先には彼女が居ればいい。
『俺も愛してるよ、Aちゃん。』
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マカロニサラダ(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございませんでした。自分のペースで更新して参りますので、これからもご愛読お願い致します。 (8月7日 14時) (
レス) id: c350ba01b8 (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - このストーリーで物語的な感じを見たくなる程、山田裕貴くんが好きなので、続き気になります。更新頑張ってください (7月13日 18時) (レス) @page5 id: 6a7c2c00d5 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニサラダ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます。画像について、速やかに削除させて頂きました。ご指摘頂きありがとうございました。 (6月9日 2時) (レス) id: c350ba01b8 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 加工したとしても芸能人の写真を使うのはマナー違反ですのでやめたほうがよろしいかと。デリケートなジャンルなのでご配慮くださいね。 (6月9日 1時) (レス) @page4 id: ebb1a87353 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニサラダ(プロフ) - ゆゆりさん» コメントありがとうございます！亀更新になってしまうと思いますが、頑張ります！ (6月8日 0時) (レス) id: c350ba01b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロニサラダ | 作成日時：2023年6月7日 19時
