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第一話 変わった住人と、アルビノの子 ページ5

父様が新しく連れてきたアルビノの子は部屋、いや。布団に潜り込み、出ようとはしなかった。ご飯も食べようとしなので、世話係の身としては、とても困る。
無理矢理引っ張り出そうとすると、怯えるので、しない方がいいのだろう。
父が新しい人間を拾ってくる度に、ネタができたと大喜びしてはその者を観察したり、話ができるようならしつこいほどに絡んでいくあの人は、前の小説がまだ書き上がってない為か、構いには来ない。
その代わりに、父と狐さんが頻繁にアルビノの子の部屋へ訪れる。
アルビノの子は、父と言葉をかわそうとはしないけれど。

あまりにもアルビノの子が疲れたような顔をしているから、気になってアルビノの子が寝ている間に調べてみたら、どうやら薬の副作用のようだった。
毎日薬を投与され、それがいきなりなくなったせいだろう。
あまりにも副作用が酷いようなら、それを収めるための薬を飲ませないといけないが、そうでもないようなので、放っておけば元に戻るだろう。
前の子は、副作用(ソノセイ)で精神が完全にぶっ壊れていたけれど、この子はまだ大丈夫なようだ。

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作者名:ロロノア | 作成日時:2019年10月31日 19時

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