167ダンス ジミンside ページ17
過酷スケジュール真っ只中。
ソロで呼ばれてる韓国舞踊のパフォーマンスに向けて、鏡の前に立つ。
頭に浮かぶのは目の前にいるスヒョニヒョンの花びらの様な動き。
パッと咲いては、ひらひらと風にのって落ちていく。
それは踊りではなく、舞いだった。
SH「ストップ」
曲が止まり、自分の荒い息遣いだけが練習室に響く。
スヒョニヒョンはどこか困った様に眉を下げて口を開いた。
SH「何を考えてるの？」
「それは、、、」
言葉に詰まった。
僕が僕の踊りをしてない事を指摘してるから。
SH「質問を変えるね。誰の事を考えてる？」
真っ直ぐと見つめられて、逸らせなかった。
SH「ジミナは分かってる筈だよ。そうでしょ？」
小さく頷く。
スヒョニヒョンみたいになりたくて必死だった。
いつだって美しくしなやかに動く肉体に魅了された。
ついて行きたかったし、肩を並べたいとも思った。
でもスヒョニヒョンはそれじゃ納得しないと言っている。
僕だけの舞を披露しなくちゃ。
SH「良い顔になったね。もう一回」
「はいっ！！」
そこから無我夢中で踊り狂った。
指摘も段々と減り、ただ僕の踊りを楽しんでくれた。
TH「お2人さーーーん」
間延びした声がドアの方から上がる。
TH「お昼頃には帰ってくるって言ってたのに！ってオンマがお怒りですよー」
「あっ！」
すっかり忘れてた。
時計を見ればもう14時過ぎ。
TH「あらー？」
今度は何かとテヒョナを見れば、スマホを構えているところで。
鏡を背にして、腕を組んで眠るスヒョニヒョン。
TH「お疲れですねー」
分刻み、秒刻みなんかじゃないかと思うスケジュールをこなして、みんな疲労は溜まってる。
あまりにも気持ち良さそうだから申し訳ない。
けど午後も仕事があるから起こさないと。
「ヒョン。スヒョニヒョン」
SH「ん、、、あぁ、ごめん」
ぽやぽやのお顔でスマホをつけると、サッと青くした。
SH「Oh shoot!I'm late for work!(やばっ！遅れる！)」
TH「なんて？」
バタバタと慌てて少ない荷物をまとめて練習室を出てしまった。
静寂に包まれて数秒。
ドアから顔を覗かせてウィンクつきで一言。
SH「見てるからね」
頑張ってる人に頑張れと言わないスヒョニヒョンの最大の応援の言葉。
「よーーしっ！！！」
TH「え、帰るんだよね？」
「あともう1回っ！！！」
TH「ええええ！！！」
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ソラン(プロフ) - ハニさん» 初めまして〜。ありがとうございます😭楽しんでいただけて幸いです！ (2022年1月17日 10時) (
レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
ハニ - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいてます！思わず笑ってしまったりマジ泣きしてしまったりもう虜です笑 これからも更新楽しみにしています！頑張ってください!! (2022年1月15日 22時) (レス) id: 0ecef2ec84 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - murasaki5027さん» コメント、リクエストありがとうございます！了解です！ (2022年1月10日 8時) (レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ひなたさん» いやー、何て言ったんでしょう😳もちろんです！！笑 (2022年1月10日 8時) (レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
murasaki5027(プロフ) - 初めまして！楽しく読ませていただいています！リクなのですが、astroのムンビンとウヌの絡みもみたいです！お願いします！ (2022年1月7日 21時) (レス) id: 1f714ed38e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン | 作成日時：2021年12月23日 12時
