バンタンの93line-紳士なヒョンとの日常-7

130和解　スヒョンside ページ6

JH「何があったんですか？」

JM「2人が喧嘩なんて初めてですよね？」

「うん、、、そうだね、、、」



初めてだからこそ、どうしたら良いのか分からない。

自分の目のことも、ユンの肩のことも簡単には口に出せない。

不安そうに見上げる4人の顔に、どう反応してあげるべきなんだろうか。



TH「僕たちに言えない？」

JK「また隠し事？」



少しずつ声が震え出す2人。

こういう顔に僕は弱い。



「何て、言うんだろうね。

僕もユンもお互いに大切に思ってるんだよ、多分。

負担をかけまいとしてることが逆に傷つけてたんだ。

近すぎたのかな、、、」



少ない言葉で何とか理解しようと弟たちは耳を傾ける。



JK「思ってること全部言っちゃうのはダメなんですか？」



純粋な眼差しが今は痛く心に刺さる。



「言ったよ。けど謝るなって怒られた。ほら」



今は何もなくなった左の頬をトントンと指差した。



JM「え、この前のユンギヒョンが殴ったんですか」



初めてユンに手を出された。

殴られた直後はただぼーっとした。

ラボにいるのは良くないと部屋に戻ろうとして、ジニヒョンに見つかってちょっと騒ぎになったっけ。

口元が切れてたから絆創膏を貼ってもらった。

そんな大きな怪我じゃないのに酷く痛かった。



TH「ヒョンの顔が好きだって言ってたのに、、、」

「それくらい頭にきたんだろうね」

JH「謝ったんですよね？」

「それがいけなかったみたい」



眉を寄せて首を傾げられる。

そうだよね。

僕も分からない。

どうしたら良いのか見当もつかないんだ。



「ごめんね。こんなヒョンで」



弟たちにも迷惑をかけて、本当に情けない。



JH「いやいやいやいや」

TH「これくらいが丁度いいよー」

JK「ヒョンはカッコいいヒョンのままです」

JM「むしろ頼ってくれてるみたいで嬉しいです」



温かい言葉と弟たちの成長に胸が締め付けられる。



「Cheers」

JH「あ、電話だ。ヨボセヨ〜、こちらホビホビ。あー、りょうかーい」

JK「ヒョンからですか？」

JH「うん。そろそろ帰っておいでって。みんなで話し合いたいって」



まだ整理のつかない頭でユンと話したら、口論が再開される気がして怖気付く。



TH「帰ろ、ヒョン」

JM「僕たちもいますし！」



2人に手を取られて立ち上がる。



「そうだね」



いつまでも背を向けてばっかじゃいられない。

腹を括って男になるんだミン・スヒョン。

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