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「No(嫌っ)!!!!」



反射的にその手を払い除ける。

顔を見てないから分かんない。

けど、僕は確実にユンギを傷つけた。

胸が強く締めつけられて、もう訳がわからない。

助けて欲しいのに、1人になりたい。

たくさんの目がこちらを向いてる気がする。



「見ないで、、、」



相手の目も見れて、鏡とだって向き合えるかもしれないって思ってた。

けど、そんな事はなかった。

僕は弱虫なまま。

ただ強くなった気でいただけだったんだ。



「そんな目で、見ないでよ、、、」



そう涙を流す僕をユンはただ黙って抱きしめてくれる。

拒絶したことを気にしてない風に。

自分の服が汚れるのなんかどうでも良いみたいに。

後頭部をしっかり掴まれ、引き寄せてくれる。

温かさに胸がいっぱいになる。

噛み締める隙間から嗚咽がもれる。

もう無理だ。



「助けて、、、、、、ユンギ、、、」

SG「おう」



ぐっと力を込められる。



SG「俺が助ける」



その言葉に、涙も叫びも溢れ出す。

離したくなくて、怪我してない右手で強くユンの服を握る。

すがるように泣き喚いて、しばらく。

涙も声も枯れた頃。



SG「何があったか聞いてもいいか?」

「鏡殴った」

SG「そっか」

「怒らないの?」

SG「怒られたいか?」



首を横に振れば、フッと笑われる。



SG「おいで、帰ろう」



右腕を引かれる。

泣きすぎて頭が痛くて、あんまり働かない。

けどここから出たら、人がいることくらいは分かる。

たくさんの目がある。

それが怖くて、立ち止まる。



SG「ほれ」



それに気付いて、イヤホンをつけられ、パーカーを着せられ、フードも被せられる。

月しかないのに、サングラスまでつけられる。



SG「目つぶってろ」



音量を上げられれば、流れるのはユンの曲。

バッチバチのラップ。

目を閉じて、ユンの引かれる方に歩みを進める。

大丈夫。

この手を信じて歩けば、

この曲に集中してれば、

僕は平気。

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ソラン(プロフ) - omiu8899さん» コメントありがとうございます!スヒョナを愛してくれてありがとうございます☺️めちゃくちゃ嬉しいお言葉も!励みになります!!! (2021年10月22日 8時) (レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
omiu8899(プロフ) - コメント失礼致します🙇🏻‍♀️スヒョナよかったね…😭本当に涙が出ました😭ありがとうございます😭 (2021年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 8cab90b17e (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちゃこさん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!私も書きながら、ああ可愛い、、、ってずっと言ってました笑 (2021年10月9日 15時) (レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ - ソランさんの書くグクに悶絶するかと思いました、、可愛過ぎます! (2021年10月8日 15時) (レス) @page13 id: 82a87509f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2021年10月4日 9時

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