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102ミュージック スヒョンside ページ29

久しぶりに湯を張って、体を温める。

ジミナからもらった入浴剤の香りに包まれる。

耳に入るのは、髪から滴り落ちる水音だけ。

薄明かりの下、何も考えずに浸かってた。



JK「楽しかったー!!!」

TH「反応が良かった!!」



ふとパフォーマンス終わりのメンバーの笑顔がよぎる。



RM「デビュー2回した気分だ!!」

JH「いやー!良かった!!」

JN「歓声も大きかったー!!」



興奮は収まらず、しばらく会場を離れた後も盛り上がった。



JM「すごく幸せでした!!」

SG「来年もどんな事が起きるか」



ホテルの1室でアミへの報告をしながら、ユンギが言った言葉が思い出された。

その瞬間、鳥肌が立つ。

AMAの舞台での情景が流れる。

たくさんの目がこちらを向いてる。

胸のあたりの温度がぐっと下がって、息が詰まる。

底知れない恐怖に襲われる。



「あっ、、、、、、嘘、なんで、、、」



震えが止まらない。

波紋が広がる湯には、歪んだ自分が見える。



「いやっ、、、、、、うっ、、、」



急にきた何かに押し潰されて、吐き気を催す。

慌ててトイレに駆け込んで、食べたものを戻す。

汗が噴き出て止まらない。

自分が汚く思えて仕方ない。

栓を抜いて、またシャワーを浴び直す。

洗っても、洗っても、洗っても。

僕にまとわりつく何かは取れない。



「くそっ、、、、、、くそっ、、、」



もう流れてるのが涙なのか、汗なのか、シャワーのお湯なのかも分からない。

バスタオルで乱暴に水を払う。



「Fuck!!!!!」



衝動的に鏡を殴る。

割れた音がして、我にかえる。

荒い呼吸を何とか落ち着かせる。

左手がヂクヂクと痛む。

立っていられなくて、その場に座り込む。



「何やってんだよ、、、」



深いため息をつく。

痛む手を見るとガラスが刺さり、血が流れてる。

なんだか、ここにいたらダメになる気がする。

適当にシャツとスラックスを着て、ホテルを出る。

途中すれ違った人には心配の目で見られた気がするけど、今はそれが怖い。

マネヒョンには適当に連絡を入れて、人目を避けるように歩く。

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ソラン(プロフ) - omiu8899さん» コメントありがとうございます!スヒョナを愛してくれてありがとうございます☺️めちゃくちゃ嬉しいお言葉も!励みになります!!! (2021年10月22日 8時) (レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
omiu8899(プロフ) - コメント失礼致します🙇🏻‍♀️スヒョナよかったね…😭本当に涙が出ました😭ありがとうございます😭 (2021年10月21日 11時) (レス) @page43 id: 8cab90b17e (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - ちゃこさん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!私も書きながら、ああ可愛い、、、ってずっと言ってました笑 (2021年10月9日 15時) (レス) id: fc42fd02ea (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ - ソランさんの書くグクに悶絶するかと思いました、、可愛過ぎます! (2021年10月8日 15時) (レス) @page13 id: 82a87509f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2021年10月4日 9時

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