バンタンの93line-紳士なヒョンとの日常-4

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ｽﾀｯﾌ「準備お願いしまーす」

「「はーい」」



そこから、スイッチが入ったかのように顔つきが変わる。

煌びやかな衣装を身にまとい、メイクを施せば、そこにはアイドルである彼らがいた。



「「バンタン！バンタン！バンバンタン！！」」



ステージに立つ姿は、先程のboysではなく、立派なmen。

次に裏に戻ってきたときには、汗だくで胸あたりを押さえてるメンバーもいた。

素早く着替え、メイクを直し、スタッフが熱を持った身体にドライヤーで風を送る。



RM「ヒョン、大丈夫ですか？顔色が、、、」

JN「ちょっと、腰がね」

SH「この後の曲順、入れ替えましょう。少し休んでください」

JN「ごめん、ありがとう」



苦しそうにしつつも、メンバーの異変にはいち早く気付く。



RM『処置室どこですか』

『こっちに』



ジンくんと救急スタッフを案内する。



SG「俺のソロ早める」

JM「そしたら僕の後なんで、こっちにはけますね」



後ろでは、急なトラブルへの臨機応変な対応が話し合われていた。



JN「うーーん、、、」



静かな唸り声をあげながら、苦悶の表情を浮かべる。

痛みが酷いのか、汗は止まらない。

休むにしては短い時間で、患部を冷やすなどの処置を施し、マッサージやストレッチをする。



SH「ヒョン、そろそろだよ。いける？」

JN「大丈夫」

JK「何かあったら、僕がカバーします」

TH「頼もしいねマンネヤ」



支えられながら、戻って行く彼らの背中は、大きい。

そして再びステージの光を浴びれば、先程の弱々しい姿はない。

激しいパフォーマンスが多く感じられたが、それも終え、また裏にはける。



JM「ヒョン、、、」

JN「ヤー、そんな顔しないの！大丈夫だよ！」



不思議で仕方ない。

彼らは苦しそうに、辛そうに、今にも倒れそうに、裏に戻ってくる。

スタッフは当たり前の様に口元に、酸素吸入器を寄せる。

こんなやり方では、身体にもガタがきて当然だ。

あまりにも過酷すぎる。

韓国アイドルはみな、こうなのだろうか。



JH「さっきの立ち位置、こっちだよ」

TH「ごめんなさい」

SH「反省は後だよ。切り替えて」



そのストイックさには敬意を表する。

ライブ成功への熱量とそれに向ける揺るがない意思がプロ意識を高めている。

メンバー全員が集まって、モニターを確認する。



JK「ここの場ミリ取れてるんで、気をつけてください」

SG「目印なしで何回もやってるから平気だろ」



ふと視界から1人が消えた。

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