バンタンの93line-紳士なヒョンとの日常-4

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「意外と良い体してんのな」

SH「やだ、エ ッチ」

「やっぱり殴られたいか」



握った拳を下げられる。



SH「冗談。そういう目で見られてたのって、僕が細くて女の子みたいだったのがいけなかったのもあると思うんだ」

「それで鍛えたと」

SH「 Yes.」

「お前やっぱり分かりやすいよ」

SH「でも分かってくれるのはユンだけだよ？」



嫌だ嫌だ。

よくもそういう言葉を恥ずかしげなく言えるよな。



SH「のぼせる前に上がろう？」

「あぁ」



この前、無理矢理買わされたお揃いのパジャマに袖を通しながら、ふと思い出した。



「そうえば何でダンス動画あげたんだ？」

SH「ムカついたから？」

「は？」



ちょくちょく奇行に走るのは知ってるが、今のはよく分からなかった。



SH「ほら、サイン会でのポストイット。あれって用は僕のことを男らしくないって言ってるのと一緒じゃん？」



いや、そうか？



SH「男らしいダンス見せてやるって考えた時に、この前の歌謡祭で「Who's your mama?」見たの思い出してさ」



さて。

記憶を掘り起こせ。

そんなん見たか？

するとヒョナがケラケラと笑い出す。



SH「ほら、ウジヤとかボノがコラボして踊ってたでしょ。思い出してよ(笑)」



確か、去年の冬、クリスマスが近かったような。

大トリあたりを務めさせてもらったSBS歌謡祭が頭に浮かぶ。



SH「僕のジミナがオープニングでコラボした時だよ」

「あぁ」



それを早く言ってくれ。

あの時は、隣で瞬きもしないでいるから少し引いた。

ジミナが着替えて席に戻ってきてからも、



SH「綺麗だったよジミナ」

SH「可愛いね」

SH「今日も最高だよ」



ってずーーっとチミヒョナしてたもんだから、よく覚えてる。



SH「よく踊れてたと思わない？ホソガとやるから楽しくてさ」



顔しか見てなかったから大して覚えてないが、調子乗ってたのはよく分かる。

表情筋つるんじゃないかってくらい、豊かな感情が伝わってきてたからな。

今までの英国紳士スタイルすっぽかしだが、まぁ、本人が良かったなら何でも良いか。



「そうだな」



俺が怒らせた、なんて考え込むんじゃなかったよ。

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