If story

大丈夫 ページ27

大丈夫、大丈夫


ｺﾝｺﾝ

「失礼します、1年女子バスケットボール部の月影Aです、都未元(ﾄﾐﾓﾄ)先生いらっしゃいますか？」

都未元「ここ」

「失礼します」


「これを提出しにきました」

都未元「辞める理由は？」

「精神的な問題と、ご存知かもしれませんが、違う道のためです」

都未元「俺は止めへんぞ。精神的な理由でも頑張って続けて、卒業した奴もおるぞ？」

お？止めてんじゃん

「そうですか、その人はきっとチームメイトに大切にされてたんですね

ですが私は違います。私は少なからずあの子達に傷つけられました。それがどんなに些細な事でも私には大きな傷になります。

そして、私は時間を守らない人間と、自分の言葉に責任を持たない人間が大嫌いなんです」

都未元「辞めてどうするねん」

おい、しっかり引き留めてんじゃん


ちょっと苦しくなってきたかも、、

「もちろん、やりたい事を、私が"信頼する仲間"とやります」

都未元「このボールのドリブルの音聞いても何んも思わんのか？冬休み中1回もあいつらのこと思い出さんかったんか？」

うるさいうるさい

「ええ、何も思いませんし、思い出したくもない！！思い出したところで苦しくなるだけだった！」

都未元「お前は女バスに支えられてたって言ってたやろ」

は？もう知らん

「何を都合よく解釈してらっしゃるのかは知りませんが、私は女バスのシステムに支えられていた、と言ったんです

授業の合間にお弁当を食べ、昼休みは練習と、いちいちクラスに居なくてもいい

そんなシステムに支えられていたんです」

そのシステムがなければ今頃私は"この世"に居ない

都未元「あいつらにはお前の口から言えよ」

「もちろんです。今までありがとうございました」

「失礼しました」
ｶﾞﾁｬﾝ



ﾊｧｯ ﾊｧｯ ﾊｧｯ

落ち着け、呼吸しなきゃ

大丈夫、あと1つ

あと1つ終わらせればいいの





ふぅ、よし行こう


「失礼します、ｽｰ集まってもらっていいですかーー！」

ｷｬﾌﾟﾃﾝ「なに？」

「5分で終わらせます。今日で退部する事になりました。

理由としては、精神面で耐えれなくなりました」

ｷｬﾌﾟﾃﾝ「そう、Aの好きにしたらいいよ」

「勿論、そのつもりです。今までありがとうございました」


やっと、、終わった、、、

ﾊﾞﾀｯ



その後、倒れた私が目を覚したとき、保健室で側には大学終わりの清凪が居た


そして、私はその時にクラス、部活の記憶をなくしてしまった

終わった→←新学期

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