スマ×きん�� ページ21
スマイルside
(スマイル→『』、きんとき→き｢｣)
みんなそれぞれ別れの言葉を述べ、病室を出ていく。
き｢…｣
何故か金城は喋らなかった。というか金城と俺って仲良かったのか？Nakamu達のこと渾名で呼んでたから、あいつらとは仲良いんだろうけど…？
『…またな、金城』
き｢……あぁ、じゃあな…向井｣
俺の方を振り返らずに言う金城。………？
謎の蟠りを抱えたまま、その日は眠りについた。
★〜★〜★〜★〜★〜★〜★〜★〜★〜★〜★〜★
翌日、朝の診察を終えた俺は退屈に押しつぶされそうだった。
『…暇だな』
何もすることがなく、大して面白みもない自身の病室を見渡す。
『…あれ、あんなのあったっけ…？』
あんなの、とは昨日金城が見舞いとしてくれた花束を生けた花瓶に差してある、一輪の紫の花だ。…確か、白系の花しかなかった気がしたんだが…？
『…気のせいか。あ、そう言えば…』
電波を飛ばさないなら病室内で携帯使っていいって言われたな…よし、携帯のデータで懐古厨でもするか。
『携帯…事故当時の持ち物は、この引き出しだったかな…』
大きな独り言を言いながら、ベッド近くの引き出しを開ける。そこには事故当時、俺が着ていた、少し綻んだ服や、傷のついた腕時計が整頓されて入っていた。
と、ここで違和感を覚える。
『…あれ、なんか、無い？』
前に医者の診察を受けたあと、警察に事情聴取された際、色々と事故のことを聞いたので、俺は当日のことを少し思い出せていた。
服も時計も確かに見覚えのある物なのだが、何か大切なものを忘れている気がする。目を閉じて逡巡すると、やはり、あの日の俺はもうひとつ何か身につけていた。…ような気がする。
が、しかし全く思い出せない。もういくら粘っても無理そうなので、諦めて携帯の電源を入れ、写真フォルダを開く。
『……っふは、なんだよ、この写真…www』
機種変の度にデータを移していたから、結構前の写真まであって、案外と楽しめる。そうしてデータを見ているうちに、ある疑問が思い浮かぶ。
なぜか、金城が写っている写真が極端に少ないのだ。
そりゃ、2人で出かけたことこそないが、俺とよく絡んでたあいつらと仲良いんなら、俺も居るってことだってあってもおかしくないのに…。
少しモヤモヤしながら、今度はチャットアプリを開く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 264人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuri(プロフ) - ひなぎくさん» そうでしたか…。すいません。 (2019年6月7日 17時) (
レス) id: 0e2245afae (このIDを非表示/違反報告)
ひなぎく(プロフ) - (青緑`∀´)さん» 解除申請面倒すぎィ…笑 オメガバース布教です() お褒めの言葉ありがとうございます (2019年6月7日 17時) (レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
ひなぎく(プロフ) - Yuriさん» お気に入り登録ありがとうございます。オメガバースは沼が深いです(真顔) あと今はリクエスト受け付けてないです… (2019年6月7日 17時) (レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
(青緑`∀´)(プロフ) - やぁ(・∀・/…フラグっていつの間にかついてますよね…自分もそうです……んひぃ！オメガバースだ…めっちゃ好きなやつだ！！…やはり語彙力と文才がおありで…やっぱすげぇや！！(大の字) (2019年6月5日 6時) (レス) id: 78d31e43ed (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - あと、リクエストなのですが、後日談で、『smさんが(容姿整ったΩだからという理由で)襲われかけてるところを、メンバーの誰かが助ける。そしてkrさんを呼んでもらって、慌てて心配したkrさんが迎えに来る』話をお願いします!キスの上書きとかをその場でしてほしいです! (2019年6月4日 23時) (レス) id: 0e2245afae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなぎく | 作成日時：2019年3月18日 21時
