きり×スマ�� ページ44
スマイルside
き｢…よし、こんなもんかな｣
やっと開放される、と思ったのも束の間、きりやんは反対側に回り込み、俺の耳に息を吹きかける。
『ひぁぅ、』
き｢念には念をってね｣
そう呟き、俺の耳に熱を持つ舌を這わせる。きりやんに腰と頭を捕えられた俺は、逃げられないまま羞恥でぷるぷると震え、唇を噛みしめ、“消毒”が終わるのをひたすら待った。
少しして、きりやんは満足げに耳から口を離し、俺に向き直る。
き｢はい、“消毒”完了｣
『、はぁ…』
き｢あ、ごめん、怖かった？｣
『いや…』
き｢？｣
『……は、恥ずかしかった…』
目を逸らし、顔から火がでそうなほど頬や耳に熱を集め、ボソボソと言う。
それを見ていたきりやんは、少しだけ目を見開いたあと、小さくため息をついた。そして、俯いている俺の顎を持ち、こちらに向かせた。
俺が何か言う間もなく、きりやんは俺の唇を掻っ攫う。
『〜っ！？』
き｢っは、今はこんだけ。帰ったら風呂入って“上書き”ね｣
『…え』
き｢ん？スマイルは“消毒”程度で満足した？｣
『…してない』
き｢だろ？｣
き｢さっきの忘れる位、激しく“上書き”してやるよ｣
そう言って妖しく微笑むきりやんに、俺は真っ赤な顔で頷く事しか出来なかった。
おまけ(会話文のみ)
車中にて
『…あ、ねぇ、きりやん』
き｢ん〜？｣
『なんであの店いたの？』
き｢スマイルが教えてくれたじゃん｣
『それは、お前が“念の為店教えて”とか言うから』
き｢まぁね。までも、鈍ちんなスマイルの事だから、合コンとかそんなこったろうと思ってたけどね〜｣
『…分かってたなら言えよ』
き｢絶対そうとは限んないじゃん？つかお前友達なんかいたんだな｣
『うるせぇ。…あ、あと』
き｢ん？まだなんか？｣
『あいつになんて言ってたの？』
き｢…あー、別に大したことは…｣
『気になる』
き｢…“今回は特別に許してやるけど、次俺のモンに手ぇ出したら、殴り殺される位は覚悟しとけよ？”って｣
『…怖っ』
き｢だから言いたくなかったんだよ｣
『でも嬉しい。ありがとう、きりやん』
き｢…どーいたしまして｣
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ひなぎく(プロフ) - 梨さん» レス遅くなってすみません<(_ _)> こちらこそよろしくお願いします(土下座姿勢) (2019年3月18日 22時) (
レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - ひなぎくさん» やっとこさログインしたのでログイン後の初コメをここにさせて頂きます！これからもどうぞよろしくお願いします(*´ω｀*) (2019年3月16日 22時) (レス) id: 041e3e7e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひなぎく(プロフ) - 梨さん» 書きます大丈夫です笑 たまには趣向を変えようと思いまして… 読者を泣かせる作品を目指しました(ﾏｼﾞｷﾁｽﾏｲﾙ) (2019年3月16日 9時) (レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 次の短編集に残りのリク書きますよね(威圧)書きますよね!?(心配)っていうか悲恋もたまには良いですね。あぁ〜泣けるよぉ〜。(;つД｀) (2019年3月15日 20時) (レス) id: 9669472f0e (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ひなぎくさん» ありがとうございます！ (2019年3月15日 20時) (レス) id: 0e2245afae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなぎく | 作成日時：2019年1月26日 23時
