ぶる×しゃけ�� ページ37
シャークんside
呆れたように目を閉じて見せたあと、ミ○シェルと反対側に、半人分のスペースを空けてソファに座る。
俺もBroooockも一言も喋らず、ただコーヒーをすする音と、時を刻むリズムが少し虚しげに響く。
断っておくと、俺とBroooockは、その…こ、恋人、とか、そういう、あれじゃないからな？ただの友人だからな？
…まぁ、俺はBroooockの事好きなんだけど。
男が男を、とか、気持ちわる、とか思うかもしんないけど。俺もちょっと前までそう思ってたけど。
けど、気がついたら、撮影にBroooockがいると心做しかテンション上がるし、他の人がBroooockと仲良くしてるのはモヤモヤするし、えと、その……Broooockと、キス、とか、したいって思うし。
でもこういうのは周りに相談もしづらいし、まして、本人に想いを伝える、とかいっそ忘れる、なんて出来ない。
この哀しく苦しい想いを引きずったまま、友人として付き合っていくのだろう。
───忘れるなんて日常茶飯事なのに。この想いだけは、いくら忘れたくても、忘れられない。
ネガティブモードになっていた考え事も、Broooockがコップを机に置く音で中断される。
…口では早く帰ってほしいみたいに言ってたけど、本当は1秒でも長く、隣に居たい。すぐ傍で、笑顔や涙や怒りや悲しみ、Broooockの全てを見たい。
まぁ、そんなことは過ぎた願いだって分かってるんだけれど。
ぶ｢…じゃ、そろそろお暇しようかなぁ｣
『…おう、帰れ帰れ』
ぶ｢その言い方は酷くない？｣
『勝手に他人の家で寛いどきながら何言ってんだお前』
ぶ｢ごめんって、お詫びにそのミッシ○ルあげるから｣
『いらねぇよ。つかBroooockが取ったんだから自分で持って帰れよ』
ぶ｢えー…電車で目立つ｣
『知るか。とにかく持って帰れ』
ぶ｢…はぁい｣
Broooockは、ぶつぶつと何か言いながらも小脇にミ○シェルを抱え、反対の手に自分の荷物を持ち、玄関へと向かう。一応見送るために、その後ろに続き、玄関へと歩を進める。
座り込んで靴を履き終えたBroooockが、ミッシ○ルを抱え、ながら振り向く。
ぶ｢じゃ、またね｣
『おう、今日は誘ってくれてありがとな』
ぶ｢いーえー。っ……｣
『…？』
何かを言いかけたBroooockが、言葉を飲み込み押し黙る。まだ何か言いたいことがあるのか、と俺は小首を傾げる。
ふと、俯いていたBroooockと視線が交わる。そのまま視線を交わらせていると、俺の左手にBroooockの右手が触れる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなぎく(プロフ) - 梨さん» レス遅くなってすみません<(_ _)> こちらこそよろしくお願いします(土下座姿勢) (2019年3月18日 22時) (
レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - ひなぎくさん» やっとこさログインしたのでログイン後の初コメをここにさせて頂きます！これからもどうぞよろしくお願いします(*´ω｀*) (2019年3月16日 22時) (レス) id: 041e3e7e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひなぎく(プロフ) - 梨さん» 書きます大丈夫です笑 たまには趣向を変えようと思いまして… 読者を泣かせる作品を目指しました(ﾏｼﾞｷﾁｽﾏｲﾙ) (2019年3月16日 9時) (レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 次の短編集に残りのリク書きますよね(威圧)書きますよね!?(心配)っていうか悲恋もたまには良いですね。あぁ〜泣けるよぉ〜。(;つД｀) (2019年3月15日 20時) (レス) id: 9669472f0e (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ひなぎくさん» ありがとうございます！ (2019年3月15日 20時) (レス) id: 0e2245afae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなぎく | 作成日時：2019年1月26日 23時
