きり×しゃけ�◆� ページ12
シャークんside
警戒は怠らず、少しずつ近づいて行くうち、それが何であるか分かった。
『ん…鏡、か？なんでこんな所に…鏡、が…、…！』
その鏡に映る自身に驚きを隠せない。
鏡の中の俺は、腕も胴も顔も、赤黒い液体で染まっていた。さらにいつの間にか、右手に鈍色に光るダガーが握られている。
…今は暗赤色の汚れで、鈍色はほぼ見えないが。
『どういう…こと、だよ……なんだ…これ…？』
｢まだ分かラない？君が僕タちを殺ったんダよ｣
俯いていた顔を上げると、そこには、さっき見た姿のまんま、血みどろでボロボロのワイテルズのメンバーが俺を取り囲むように立っていた。
『ひっ…』
な｢ねェ、なんデ僕達を殺したノ…？｣
ス｢僕達ガ何したっテ言うンだよ…｣
ぶ｢俺しャークんを許セない｣
『違っ、俺じゃな…』
ん｢まダやりたイことアったのに｣
な｢マだ生キてたかッたノに｣
ス｢なんデ殺したンダよ｣
ぶ｢ナんで俺たチは殺さレなくちゃナらなカったの｣
まダ生きテたかッた、なンで殺したノ？…4人の声が混じり合い、不協和音となり辺りに響く。
『やめろっ！違う！！俺は知らない！！』
耳を塞いでも4人の声は頭に響く。やめろ…やめてくれ……俺じゃない…俺は…何も知らない……
｢逃ゲは許サれナいよ。僕たちヲこうシタのは紛れモなク君だ。｣
『違う！本当に俺じゃないんだ…！』
｢なラ、自分ノ手を見てみナよ｣
手を耳から離したくなかったが、何となくきりやんに逆らえなくて、ゆっくりと己の両の手を見つめる。
｢君のソの右手のナいフ、そレが僕ラの命を奪っタんだ。｣
『でも、これはっ…いつの間にか右手に…最初は、持ってな…』
｢君の手ヤ身体、血がすゴいネ。全部僕タちの血ダ。｣
『っ！！』
ぶ｢そウだ、俺たチを殺ったノはシャーくンだ｣
ス｢信ジてたのニ｣
な｢ネぇ、なンで？｣
ん｢僕タちハお前を許サないヨ｣
俺を憎む、呪詛の言葉がどんどん大きくなる。なんで…俺じゃない……俺は知らないんだ…信じてくれ……！
5人の呟きが頭の中にガンガンと響く。と、その時、何か別の声が聞こえた。しかも少しずつ大きくなる。
誰の声かは分からないが、必死に何かを呼んでいる。あたりを見渡してもそこには闇しかない。この声はどこから…？
お前が誰かは分からないが、お前なら、お前なら俺を…！
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ひなぎく(プロフ) - 梨さん» レス遅くなってすみません<(_ _)> こちらこそよろしくお願いします(土下座姿勢) (2019年3月18日 22時) (
レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - ひなぎくさん» やっとこさログインしたのでログイン後の初コメをここにさせて頂きます！これからもどうぞよろしくお願いします(*´ω｀*) (2019年3月16日 22時) (レス) id: 041e3e7e6d (このIDを非表示/違反報告)
ひなぎく(プロフ) - 梨さん» 書きます大丈夫です笑 たまには趣向を変えようと思いまして… 読者を泣かせる作品を目指しました(ﾏｼﾞｷﾁｽﾏｲﾙ) (2019年3月16日 9時) (レス) id: 7e1bfd2f3f (このIDを非表示/違反報告)
梨 - 次の短編集に残りのリク書きますよね(威圧)書きますよね!?(心配)っていうか悲恋もたまには良いですね。あぁ〜泣けるよぉ〜。(;つД｀) (2019年3月15日 20時) (レス) id: 9669472f0e (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ひなぎくさん» ありがとうございます！ (2019年3月15日 20時) (レス) id: 0e2245afae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなぎく | 作成日時：2019年1月26日 23時
