佐久間くん (ページ9)

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Sakuma side

昨日の夜中電話をかけてきた時点で
ああ、なんかあったな…と察した

彼女の家に来た時は案外普通で大丈夫だったのかな？なんて思ったけど、お風呂を出ると繕っている彼女にすぐ気づいた

理由を聞けば、なんとも可愛い理由で
心の中で「可愛すぎんだろ！！！！」と叫んだ
俺のことがだいすきで不安になっちゃうってことでしょ？そんなの可愛すぎる…
サクマはAが思ってる以上に大好きなんだけどな、なんて

その後、元気を取り戻した彼女は俺のために作ってくれたハンバーグを頬張っている

「うまーい！！！！」
「美味しくできてる、よかったぁ」
「Aのご飯はいつでも上手いね」
「ほんと？うれしい」
「仕事頑張ってよかったー！」
「大袈裟だなあ(笑)」

モグモグとご飯を食べ進めて「今日は俺がやるよ！」とAをお風呂に押し込んで皿洗いをしている

洗い物も終わって、しばらくすると髪の毛を濡らした彼女が帰ってくる

「お皿洗いありがとう」
「んや、いいのよいいのよ」
「ねえ大ちゃん、また髪の毛乾かして欲しい」

なんてドライヤーを差し出しながら言う彼女

「いいよー！乾かしたげる」
「やった、ありがと」
「サクマさんAの髪の毛好きだから全然いいよ」
「ほんと？」
「綺麗でサラサラだから触ってて気持ちい」
「大ちゃんが褒めてくれるの嬉しい」
「ほんと？んじゃ、今度からAのこといっぱい褒めてあげるね」
「それはそれで恥ずかしいな」
「なぁんでよ、まず今日作ってくれたハンバーグが美味しかったとこでしょ」

なんて言えば「やめてやめてー！」なんて恥ずかしそうにする彼女は世界でいちばん可愛い

これだからすぐ甘やかしたくなっちゃうんだ