佐久間くん (ページ48)

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「えー、こんな不安になってるのサクマさんだけ？」
dt「俺は個室で2人きりは駄目かな」
ab「でも今回のは個室じゃないし、2人きりでもないんでしょう？」
「んにゃ」
dt「それなら佐久間は彼女を信じて待っててあげたらいいんじゃないかな」
ab「そうだよ、前もって言ってくれたんでしょう？」
「そう」
ab「なら信じて待っててあげなよ」
「うん…」
dt「ふふ、まあ佐久間が不安になる気持ちも分からなくもないけどね」
ab「まあね、ほら佐久間舞台あるんだから、彼女が心配なのはわかるけど、ね？」
「んじゃ、いっちょやってやりますか」

ぐぬぬと伸びて気合を入れる
ファンの人達が待っているんだからと切り替える

舞台を終え、帰り支度の合間にひと休み
ずっと見れていなかった携帯を見るとAから「やっぱり大ちゃんがいい」の文字
自分でも頬が緩むのがわかる

ab「さくま、」
「んにゃなに阿部ちゃん」
ab「そんなにニヤニヤしてるなら早く家帰った方がいいんじゃない？」
dt「すっごいニヤニヤしてるよ佐久間」
「んええ、恥ずかしい…帰る……」
dt「まあなんも無さそうで安心したよ」
ab「ね、よかったね」
「彼女はサクマさんがいいみたいなんだよねー」

へへっと笑えばよかったね、と返してくれる
どこまでも優しいメンバー
「明日も頑張ろうね」とそれぞれ経路に着く

家に着くと23時半すぎ
まだ来てないだろうなと思ったけど玄関が開いていてバタバタとリビングに行けば「おかえり」とAが笑うからそのまま抱きしめる

「ただいま」
「舞台お疲れ様」
「ん、ありがとう」
「大ちゃん？」
「Aいて安心した」
「ふふ、すぐ帰ってきちゃった合コン」

先輩に連れられて行ったけどやっぱり申し訳なさが勝ったこと、他の男の人と話をしても大ちゃんと話している方が楽しいと思ったこと、やっぱり大ちゃんが大好きだと思ったと彼女は話してくれた

「もうA合コン行かないで」
「行かないよ、大ちゃんがだいすきだもん」

恥ずかしそうに笑った彼女にキスをすると頬を染めて恥ずかしそうにする

「ねえ、大ちゃん」
「ん？」
「やっぱりわたし大ちゃんしかだめだって思ったから」
「うん」
「ちょっとだけ合コン、いってよかったかもしれない」
「俺はもう気が気じゃなかったけどね」
「ふふ、大ちゃんがだいすきだよ」
「俺もAがだいすきだよ」

そうやってまたキスをした
これからも離すつもりないから離れないでね