佐久間くん (ページ25)

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「ん～、じゃあAちゃんにちゅーしてもらおっかなあ」

そう言えば「えっ」とAの動きが止まる

「Aちゃんにちゅーしてもらえたらまたサクマさん明日からも頑張れるんだけどな～？」
「…大ちゃんずるい」
「んふふ、なんで？」
「だって、」
「ん？なあに？」

うー…と唸りながら膝を抱えてしまう
およよ、サクマさん意地悪しすぎちゃった？

「ウソウソ、いいよ気にしないでAちゃんが元気になってくれればサクマさん嬉しいもん」
「…目、」
「ん？」
「目、瞑って」
「んえ、ちゅーしてくれるんの？」
「大ちゃんやだ、静かにして」

隣を見れば顔を真っ赤にしたAがいて
大人しく目を瞑ると、小さく唸る声が聞こえる
静かになったなーと思えばAから一瞬だけのキス

目を開けると耳を真っ赤に染めたAが膝を抱えていて顔が見れない

「Aちゃん」
「やだもう大ちゃん」
「んふふ、ちゅーしてくれたんだ」

こくり、と頷く
かわいいかわいい俺の彼女
あー今が女の子の日じゃ無かったらなーと思うけど
そうもいかないので必死に理性を働かせる

「こっち向いてよ」
「やだはずかしい」
「Aちゃーん、サクマさんの方向いてよー」

そういえばこちらに顔だけ向ける
恥ずかしさで顔が真っ赤でかわいい

「サクマさんちゅー足りないからもっかいしていい？」
「やだ」
「なぁんでそんな意地悪言うの」
「はずかしいもん」
「いいもん、勝手にしちゃうから」

そう言ってキスするれば、ぎゅっと抱きつかれる
どうやら恥ずかしいのキャパが越えたらしい

「恥ずかしくなっちった？」
「しんじゃう」
「死なない死なない(笑)」
「……大ちゃん、」
「ん？」
「ベッド行きたい」
「えっ？！するの？！」
「ばか、ちがう！寝るの！」
「んなの分かってるよぉ、Aちゃんが大丈夫になるのサクマさん待ってるから」

真っ赤っかなAがこくりと頷いて
そのままお姫様抱っこをしてベッドに連れていく

ベッドに下ろし際にまたキスすればAは布団の中に潜ってしまう

世界でいちばんかわいい彼女
早く元気になってね