佐久間くん (ページ2)

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You side

あの後、泣きそうになっている私に気付いた大ちゃんは
あえて気付かないふりをして明るく振舞ってくれた

「AちゃんAちゃん、入浴剤何入れる？頑張ってるご褒美にいれちゃお！サクマのオススメはねえ、この桜の匂いのやつなんだけど…」

と、そんなこんなでわたしは今湯船に浸かっている

あ～～～、至れり尽くせりだ～～～
わたしの彼氏サイコ～～～～～なんて思ってみる

体の芯から温まって不思議と明日も頑張ろうって思えた

「大ちゃんお風呂ありがと～」
「おかえり～、…んええA髪濡れてんじゃん！風邪引いちゃうよ乾かなきゃ」
「1日くらい大丈夫だよ(笑)」
「だめだめ！サクマが許しません！ちょっ、そこ座ってて乾かしたげるから！」

ちょこまかちょこまかとほんとによく動く彼氏だ
大人しくソファに座って待ってると「サクマ美容室だよ～」
なんて言いながらドライヤーとクシを持ってきてくれる

「お嬢さん髪の毛綺麗ですね～」
「ふふっ、ありがとうございます(笑)」

「はい！乾かせた！」
「大ちゃんありがとう、ごめんね疲れたよね」
「全然大丈夫だよ！彼女の髪の毛乾かせるのなんて彼氏の特権だもん…だからAの髪乾かせるのも俺の特権」

「わー！サクマさんちょっとかっこいいこと言っちゃった！キャー！」なんて笑う大ちゃんがだいすきで

「大ちゃん、だいすきだよ」

と、珍しく素直に伝えてみるとポポポポポと頬が赤く染めた
大ちゃんがいて、ぎゅっと抱きつくと抱き締め返してくれる

「サクマもAちゃんのことだーいすきだよ！」

小鳥みたいな可愛いキスをしてくれた大ちゃんは
「さ～て、Aちゃんのこといっぱい充電できたし、サクマさん特性ピーマンの肉詰めはあと焼くだけだからやっちゃおー！」って笑う

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