*secret recipe*６ (ページ47)

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secret Christmas24 ページ47

翔『ちょっ、ちょっと待って。俺が同伴者で行くと新郎側の人数が変わる、から？』

A 『うん。だから翔くんとは行けないな、って。だから佐々木部長がこうくんを誘ったら、って・・・』

ドレスをさやかとこうくんに任せてたら何色にするかケンカしてこっちに電話までかかってきて・・・

何て言って簡単に予想通りの『こうくん』の謎も解けたけど。

っていうより。

翔『・・・Aは俺との事がバレるから行けない、じゃなくて人数が変わって迷惑かかるから行けない、って思ったの？』

A 『あ！本当だ！翔くんと行ったらバレちゃうから行けないんだ！・・・最初のアメリカディナーとドライブがホントに平気だったからつい忘れちゃう・・・』

今度から気を付けます、なんて言ってるAを後ろから抱き締めて。

翔『A、ごめんな？・・・好きだよ。』

そう言ったらAはふわっと笑った。

そうだった。忘れてた。

俺の彼女は最強なんだった。

変に悩んで言葉が足りない事はあるけど、俺をただの１人の男として見てくれてる。

A 『じゃあ、別れるのはなし、ですか？』

翔『うん。・・・もう一度、付き合ってもらえますか？』

A 『はい！』

そう言って２人で笑って。

もう一度キスをした。

A 『え？水色の袋、ですか？』

風呂から出てAはいつもの部屋着を着てて。
二人分のお茶の用意をしてるのを見ながら残りの謎を解いていく。

翔『そういえばこうくん、からもらってた水色の袋って何？』

A 『水色の袋？・・・あ！・・・え？翔くん、見てたの？』

翔『あぁ、うん。たまたま。』

なんだか形勢が悪いけども、食い下がって聞いてみる。

A 『あれはニューヨークのタルトタタンです。』

すっごく美味しくって、なんて言って目がキラキラしてる。

ニューヨーク？

あれ？

翔『ねぇ！それって！』

A 『わっ！びっくりしたー！笑・・・何ですか？』

翔『それって前にさやかちゃんと話してたニューヨークのクリスマス、と話が繋がる？』

A 『前に話してた？・・・あ！はい！』

おっ！これで全部解決じゃん。
なんて思ったのも束の間。

なんだ。
やっぱりAと出来ない事あるな。

って少し前に思った事を思い出してたら。

A 『なんだ、翔くん。ニューヨークに行きたかったんですか？じゃあ来週行きますか？』

ってなんて事ないように言った。