*secret recipe*６ (ページ40)

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secret Christmas17 ページ40

慶『人が多いと感謝の気持ちを伝えきれないから最小限らしいよ。』

パーティー当日。
パーティー責任者を務めてる慶くん直々に俺を迎えにきてくれて会場についてとりあえず思ったのはパーティーの割りに、人数が少なくて。

慶『じゃ、俺は持ち場に戻るわ。新郎側に知り合いいるでしょ？・・・帰るときは俺のとこに来てね。』

じゃあ、いい子にしててね。

って言ってインカムをセットしながら慶くんは奥に入っていって。

俺がアイドルだから、って寄ってくる人はいないからしばらくポツンとなっていたけども。

すぐに知り合いは見つかって、久々の再会に盛り上がってると新郎新婦の周りも落ち着いてきて。

『じゃあそろそろ挨拶に行きますか、』

ってグラス片手に近付くと。

反対側から何人かが新郎新婦に話かけてて。

挨拶が終わったタイミングで、そのうちの一人が俺に気付いて大きく手を振ってきて。

ダレだ？なんて思いながら一人で近付いてみると。

『お一人だと意外に目立たないっすね！』

ってヘラヘラ笑ってるハヤシで。

林『今日は俺のチームが担当してるんで！』

何て事ないように言ってて。
そしたら。

『林くん、ゲストの方になんて言葉を遣ってるんだい？』

って諭すように言うダンディーな人と。
そんなふたりを見守るようにクスクス笑うご婦人がいて。
軽く会釈すると。

林『こちらうちの佐々木部長とご婦人です。』

佐々木『初めまして。営業部長の佐々木です。林が失礼な事を・・・』

翔『いえ、まぁ、知った顔ですから・・・笑』

佐々木『確か以前２回程ご一緒に仕事をさせて頂きまし・・・』
慶『いつまで堅苦しい挨拶してんの？』

って慶くんまでやってきて。

慶『翔くん、ごめん。俺、一足先に解決したわ。笑』

翔『え？』

トントン拍子で進んでいく展開についていけなくて。
それに気付いた慶くんは。

慶『あ、こっちに来るからちょうどいいや。・・・こちらうちの営業部長の佐々木、さん。』

翔『あぁ、うん。さっきご紹介頂いたけど。』

慶『うん。・・・で、俺の親父。』

翔『はっ？』

慶『で。・・・あ、来た来た。』

そう言われて後ろに振り返ると。

少し背の高い男性と。

その男性に付き添うように斜め後ろに立つ。

青いドレスに身を包まれて。髪がボブに切り揃えられた

Aが驚いた顔して立っていた。