*secret recipe*６ (ページ38)

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secret Christmas15 ページ38

全てを話し終えて、それはもう怒られることを覚悟してたんだけど。

慶『それはAが悪い。』
大野『Aはおバカさんだ。』

二人は同時にそう言って予想に反して、ってより初めてAが怒られてて。

翔『え？笑』

思わず聞き返した。

慶『とりあえず翔くんの方から言うと、だけどな？笑・・・Aの言葉が足りなさ過ぎだろ。きちんと話してたらこんな事にならなかったんじゃね～の？』

大野『そ～だよな。前んときはしっかり前向いて自分で解決したい、とか言ってたくせにさ。・・・Aは気にしぃなんだよ。』

そこまで言って二人で笑ってて。

俺はそんな二人を見て苦笑するしかなくて。

そんな俺に気付いた慶くんが、軽く咳払いして。

慶『んじゃ、仕方ないから少しだけAの言い訳をしてやろうかな。笑・・・って言ってもどこから始めればいいのかわかんないけど。』

そう言って話し始めた慶くんは。

一言一言、言葉を選んでるみたいだった。

慶『まず、ニューヨークのクリスマス？それは俺はわかんね。笑・・・で？人事異動？それについては話が長くなるけど。・・・あいつは役職あるんから仕事内容もあんまり言えないんだよ。』

翔『あ、それはなんとなく聞いてる。』

慶『そ？なら簡単だろ。もっと気難しいとこに異動になったんだよ。・・・期間限定で。』

大野『異動に期間限定なんてあんの？』

そう。俺らは普通の世界を知らないから。

そんな疑問も沸いてくる。

慶『普通ないだろ。笑・・・ただ色んな事が重なって年度内だけ異動、っていうか掛け持ちすることになった、って事。確か、キースが決めたんだよ。』

翔『キース、ってあのキース？』

慶『そう。笑・・・気難しいとこなんだけど、Aなら問題ないからさ。ま、Aはごねてたみたいだけど。で、その延長線上にこうくん、と別の男、が出てくるワケ。』

翔『その言い方でいくとこうくん、はやっぱり男の人で、なおかつ、別の男、と同一人物ってこと？』

慶『そ～なるわな。・・・ってかさ。』

そこまで言って慶くんは。

少し険しい顔つきになった。