*secret recipe*６ (ページ37)

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secret Christmas14 ページ37

翔『ねぇ、ホントに電話１本でアメリカから日本に来たの？笑』

慶『そんなワケないっしょ。笑・・・この先の週末に用事があるのと、さやかの出産のためと被ったから来たの。』

翔『あ～、だよね。笑・・・はっ？さやかちゃん、妊娠してんの？』

大野『え？知らなかった？確か、年明けに産まれるんだよね？』

慶『そうそう。何でさとっちゃんの方が詳しいわけ？笑』

大野『さっき聞いたんだけど、別れたんだって。』

慶『はっ？どういうこと？・・・だからさとっちゃんは連絡がつかない、って？』

翔『連絡がつかない？』

大野『だってかけてもおかけになった電話は、って。』

別れても連絡がつくもんだと思ってたけど。

そんな根拠のない考えはあっという間に崩れて。

もう、Aと繋がるものはないんだな、なんて思って。

思わず渇いた笑いが出た。

慶『A、携帯が壊れたからって新しい連絡先くれたよ？・・・中のデータがぶっ飛んで大変みたいだったけど。・・・なぁ？もしかしてそれが理由で別れたわけ？』

翔『いやいや、まさか！別れるときはちゃんと電話出来たし！』

慶『ちょい待ち！電話で別れた？あり得ないだろ！』

あぁ、そうだった。

慶くんも智くんも『自称Aのアニキ』だった。

ここまで墓穴を掘ったらもう全てを言うしかなくて。

俺はまた怒られるのを覚悟して『ニューヨークのクリスマス』の一件から話を始めた。