*secret recipe*６ (ページ28)

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secret Christmas5 ページ28

うちの会社が創立してから付き合いのある取引先の娘さんの結婚パーティーで。

そうは言っても規模は小さくてだから全員が同伴者を連れて来ても100人いかなくて。

料理は林くんたちのチームが担当してて。
私はその娘さんに何回か料理を教えた事があるからか招待ゲストの中にいて。

同じ招待ゲスト一覧には新郎側のゲストの名前もあって。

その中の１人が。

『櫻井翔』

そう、翔くんの名前があって。

一気に心拍数が上がった。

佐々木『鈴木さん？どうかしたかい？』

私の動きが止まった事に気がついた佐々木部長は少し心配そうに私を見ていて。

A 『あ、いえ。・・・同伴者、って誰を誘おうかな、と思いまして。』

そこまで言うとなんとなく察したのか

佐々木『あ～、確かに林くんたちも主催者側で出てるからね。・・・いっその事、本当の彼氏でも友だちでも連れてきたらどうだい？笑』

A 『いえ、仕事も兼ねてますのでそんな事は・・・』

佐々木『私も仕事を兼ねてるが妻も参加するのに？笑』

A 『いえいえ！部長はあちらから是非に、と言われてますから大丈夫です。・・・私はもし、プライベートな人を連れて来ても林くん達がいますからそういう訳にはいかないですよ！』

佐々木『まぁ、確かに。林くん辺りに見られたらその後しつこそうだからね。笑』

なんて笑って濁したけど。

その時の私の頭の中ではいつかのまりさんの言葉がぐるぐるしていて。

だからそんなときに助け船を出してくれた佐々木部長の案に何も考えずに乗ったんだと思う。