*secret recipe*６ (ページ22)

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birthday recipe*９ページ22

A 『映画、悩んだんだけどね・・・』

順番に風呂に入ってソファに座らされて。
タオルで髪を乾かしてると。
最後のお楽しみ、映画を観るようで。

A 『何が観たいか分からないから私が観たかったのをレンタルしてきました！笑』

じゃじゃーん！的な効果音と共にカバンから取り出したのはラブ、から始まる題名のイギリス映画で。
何組かのカップルや家族たちが織り成すクリスマスの物語。

翔『・・・Aさん？』

A 『ん？』

翔『今は２月の下旬ですよね？』

A 『うん。・・・やっぱり翔くん、時差ボケ？もう寝ましょうか？笑』

翔『いやいや！この映画!!クリスマスなんだけど!!笑』

A 『だから先に私が観たい映画で、って言ったのに。笑』

そう言って唇を少し尖らせたA。
だから俺はおもむろにソファから立ってさっきもらった小さな箱のリボンを解き始めた。

Aもそれに気がついて俺の手元に視線を移す。

翔『・・・これ・・・』

A 『あ、覚えてた？笑』

翔『前に一緒に雑誌で見たやつ？』

A 『うん。これは見たやつとは違って赤鉄鉱で出来たものなのでアルプスのものみたいだけど。』

砂漠の薔薇

砂漠の砂が薔薇の形になってるだけなんだけど。
これはミネラルを含んでるから過去にその場所にオアシスがあったことを示すわけで。
前に２人で雑誌で見つけて。

A 『翔くん！砂漠の薔薇、だって。』

翔『ロマンだな。笑』

ってその時はそれで終わったんだけど、何か気になって。
度々雑誌を見返していたんだけども。

A 『あの後も見てたから気になってるのかな、って。・・・単純な発想で申し訳ないんですけど。笑』

そんな事言われたら。
当然気持ちは上がるわけで。

翔『A、おいで？』

A 『ん？』

って俺の膝の上に座らせて。

A 『なんでここ？笑』

翔『それは・・・こうするため。笑』

ってさっきは中途半端しか味わえなかったAの唇を食べるように合わせた。

A 『んっ・・・んぁ・・・』

Aもそれに必死に付き合ってくれて。
そんな姿も堪んなくて。

そのままAの着ていたパーカーのジッパーを下げて。

A 『・・・んっ！』

翔『ん？・・・ベッド、行く？笑』

って意地悪に聞くと。

Aは真っ赤な顔でこくん、って頷いた。