*secret recipe*６ (ページ21)

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birthday recipe*８ページ21

翔『そもそもは甘くて苦いラブのはずなんだけどね。日常に注目すんのはAらしいわ。笑』

玄関にカギを差し込みながらAにあの歌の主旨を説明する俺。

でもAの顔はどっかソワソワしてて。

トイレにでも行きたいのか、なんて考えながらドアを開けた。

ら。

A 『翔くん！ストップ！』

翔『え。・・・は？』

と。

直ぐ様アイマスクを付けられて。

Aに背中を押されて廊下を進むと。

多分リビングのドアらしき前で止まって、ドアを開けて。

A 『はい、どうぞ？』

そう言ってアイマスクを取られると。

ダイニングテーブルにもたれかかるように大きな額縁があって。

翔『これ・・・この間の俺ら？』

額の中はこの間の新商品の撮影でポスター撮りをしたときに相葉くんがシャッターを切る直前で変なクシャミをして。

皆が突っ込んだり笑ったりしてる。

言わば、『オフショット』的な1枚で。

素の俺らの笑顔の下には文字が書いてあって。

メンバーからそれぞれおめでとう、と。
(まぁ、天然なあの人はウ○コの絵だけども。)

慶くんとさやかちゃんからのAを泣かすな！ってメッセージと。

Aからの『おめでとう。ありがとう。』

ってメッセージ。

A 『本当は布をかけてから出発したかったんだけど翔くんが思ったより早く家に帰ってきちゃったからリビングに入れないようにするのに焦っちゃいました。笑』

ってことは。

翔『俺が玄関を開けた時よりかなり前に戻ってた？』

A 『はい、・・・って言っても額縁をセットするだけだから本当に10分くらいだけど。笑』

演技出来てました？っていたずらっ子の顔で俺の顔を覗き込んでて。

してやられた。

って言うのはこういう事で。

Aは、わっ、とか言って驚いてるけどそんなのお構いなしに思いっきり抱き締めて。

翔『マジでありがとな？・・・時間も手間もかかったろ？』

って聞いても。

A 『え？いや、そんなに？笑』

ってなんて事ないように返してくれて。

あぁ、ほんと。

Aを手放さないでよかった。