*secret recipe*６ (ページ19)

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birthday recipe*６ページ19

A 『私の運転でもいいですか？』

色んな緊張感から解放されて。

数秒前にウチに入ったのかまだ玄関で靴を脱いでたAを直ぐ様腕の中に包んで、慣れてきた俺だけの唇を満喫していると。

Aがこんなことを言って。

翔『ん？もうお誕生会？笑』

A 『あ、はい・・・大丈夫？時差とか疲れてない？』

翔『それ楽しみで帰って来たんだから大丈夫。笑』

A 『それはよかった。・・・じゃあ着替えたら出発しますよ？』

翔『りょ～かい～！』

A 『ＢＧＭは嵐さんでいいですか？』

車に乗り込むとカーナビを触って。

聴き慣れた曲がかかると

A 『では・・・』

そう言ってアクセルをゆっくり踏み込んだ。

てっきりアルバムがかかるかと思ってたのに。

翔『あれ？これ、プレイリスト？』

A 『あ、はい。この間林くんが設定してくれて・・・』

翔『え？ハヤシ？』

A 『うん。・・・まだキライなんですか？笑』

翔『いや・・・もはや条件反射。笑』

２回移動しますからね？

って言ってたからか、もしくはただハヤシがにぎやかな男だからか、アップテンポな曲が多くて。

俺がたまに合いの手のいれると一緒にやってくれたり笑ってたり・・・

まるで何回もこうやって車に乗ってたかのような時間を過ごして。

A 『・・・はい、着きましたよ～』

そう言われて車を出ると。

いつか来た鯛しゃぶの店で。

A 『やっぱりココかな、って。笑』

って言って照れ隠しのように小走りで先に店に入っちゃって。

で。

翔『ほらっ！これもう食べれるから！』

A 『翔くん・・・私、自分でとれますよ？笑』

ってなぜか俺がAの分の鯛までしゃぶしゃぶしてて。

A 『もう！翔くんのせいでお腹がパンパン！笑』

ってなぜか怒られて。

俺、お祝いされてんだよ、な？

なんて考えてると。

A 『さぁ！次に行きますよ～？』

って元気なAの声が車の中で聞こえた。