*secret recipe*６ (ページ15)

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birthday recipe*２ページ15

『機嫌、悪いね？笑』

新聞を読んでると頭上から確信をついたように降ってきた言葉。

翔『あなたの妹さん、相変わらず忙しいみたいですから。笑』

そう返すと。

大野『忙しいのはいいことじゃん』

って当たり前の言葉が返ってきて、苦笑するしかなかった。

大野『イライラすんのはカルシウムが足りねぇーんだ。』

って言ってそのまま智くんオススメの魚料理の店に行くことになった。

翔『確かにウマイね。笑』

大野『だろ？もっさんは釣りの腕も最高なんだ。』

って会ったこともないもっさんに感謝して飲んでると。

『お疲れ様でした!!で、すみませんでした!!』

ってデカイ声が聞こえて。

盛り上がってるにしても謝罪、って。
なんて思ってると。

『終わりよければ全て良し、でしょ？初めてにしては上出来だよ？』

って俺が聞きたかった声に似た声が聞こえてきて。

あれ？なんて思うと。

大野『あ、良いこと起きたね。笑』

って言ってるってことは。

やっぱりあの声はAだ。

大野『俺が紹介したんだ。』

って言ってるけど。そんなのは右から左に流して。
あんまりよくないことだけど隣の個室の会話に耳を澄ました。

『いや、でもAマネといのっちのお陰ですよ!!』

って聞こえる声はハヤシで。

A 『林くん、井上さんは先輩でしょ？そんな呼び方していいの？笑・・・それに私が林くんのフォローするのは当然なんだから井上さんにきちんとお礼を言って！』

井上『いえいえ！日本支社のイベントのお手伝いなんて中々できないですから、いい経験になりました！』

林『あ、でも！なんでいのっちは日本に？』

井上『え？ただの帰省だよ？２年帰ってなかったから親がうるさくてさ。笑』

A 『それに有給がかなり残ってたんじゃない？』

井上『はい。笑』

職場でのA、って見たことはあったけど、こういうところは見たことなかったからかなり新鮮で。

しばらく会ってないこともあって余計にドキドキした。

大野『相変わらずだな。笑』

黙って話を聞いていた智くんも笑ってて。

つい、良くないことと思いつつ、Aたちの会話を肴にウマイ料理にウマイ酒が進んでた。