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(うわ…ここが＊＊高校…私の家に比べれば小さいけど、結構大きいな)
私は車の中で密かに思った。
「純恋様、頑張ってきてください！私たち応援してます！」
「うん。それじゃね。…ありがと」
小さい声でお礼を言う。
恥ずかしくてたまらない。
「あ、そうだ、水蓮様と木蓮様からも手紙が…」
『純恋へ
もう前みたいに遊べないの、悲しいね。
私達も、純恋ほどではないけど過保護すぎて外の高校にも行けない。
政府に選ばれた純恋がちょっと羨ましいな！
あ、そうそう、当然、高校に行くんだから恋も頑張ってね！
好きな人ができたら応援するよ！
木蓮』
好きな人…？
好きな人って、なんだろう。
恋っていうのは確か、
誰かのことをすっごくすっごく大事に思ってもう一緒にいるだけで幸せになれる人のことだよね。
私にそんな人できるのかな。
少し不安だけど、一歩踏み出してみよう。
＿＿そう思った。
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