ナースの喘息4 ページ34
Aサイド
もうそろそろ帰ろうか、っていう話になったから、最後に桜を見ておこうと思って立ち上がった。
まぁ、桜を見るっていうのは表向きの理由で、本当は吸入しておきたいっていうのが本音。私だってちゃんと吸入するんだからね。ただ、みんなに心配掛けないように、1人の時にやろうとしてるだけ。
でも、翔くんが付いてくるって言うからしょうがない。我慢するか。
しばらく桜を見ながら歩いていたんだけど、急に翔くんに話しかけられた。
翔「それで、何隠してるの？」
A「えっ？」
翔「えっ？、じゃなくて。もう、バレバレだよ。どこが痛い？正直に言えよ。怒らないから。な？」
A「別に大丈夫。どこも痛くないよ。怒らないからって、ふふっ。翔くんお母さんみたいだね」
翔「笑うなよ。本当に大丈夫なんだな？」
翔くんは、どこかが痛いんだと勘違いしているみたい。残念だけど、私はここで正直に『どこも痛くないけど喘息が…』なんて言えるような人間じゃないから、黙っておくけど許してね？
〜〜〜〜〜〜〜
あれから家に帰ってきて、まだお花見の余韻に浸っているみんなを背に、私は自室に戻った。
A「ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ｹﾎｯ」
階段を登るだけで息切れするし、咳も出てるし、喉の奥に感じる違和感。
(発作起きたら嫌だな…)
予防用の吸入だけして布団に潜った。
けど、寝れない。
しかも、ん、なんか、息苦しい…。
ｹﾎｯｹﾎｯ、ﾋｭｰ
ダメだ、本格的な発作になってきた。横になってると余計に苦しくなる。
発作用の吸入器、どこだっけ…
ｹﾎｯ…ﾋｭｰﾋｭｰ
なんとか、吸入器を手にして吸ってみるんだけど、上手く吸えない。
どんどん、苦しくなってくる。
翔「A、ゆっくり呼吸してごらん。スーハースーハーだよ」
背中に暖かく大きな手が添えられて、安心できる聞き慣れた声が降ってきた。
、、、翔くん、いつの間に…！
A「ｹﾎｯ…ﾋｭｰ。しょ、ｹﾎｯｹﾎｯ！くん…ﾋｭｰ、ﾊｧﾊｧ」
翔「しゃべらなくていいから。もう一回吸ってみようか」
口に当てられた吸入器。今度は上手く吸うことが出来た。しばらくしたら、落ち着いて来た。
A「ふー、ありが、と。ﾊｧ」
翔「ったく、やっぱり隠してたな？」
A「…ごめん。なさぃ、、、」
はぁ、結局迷惑掛けちゃったな…
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鈴蘭(プロフ) - 桂木柊さん» なっちさんらのフォローありがとうございます！ (2016年5月6日 6時) (
レス) id: 7fafef8e2a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - なっちさん» 大丈夫ですよ〜。リクエストありがとうございます！書かせていただきますね♪ (2016年5月6日 6時) (レス) id: 7fafef8e2a (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - 押してしまっていたのに気づいていませんでした！申し訳ありません、よろしくお願いします！ (2016年5月6日 4時) (レス) id: 74a6faa10b (このIDを非表示/違反報告)
桂木柊(プロフ) - なっちさん» 頼む方を間違えていますよー笑鈴蘭さん、なっちさんのリクよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年5月5日 23時) (レス) id: 28eb549176 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - 桂木柊さん» こんにちは！リクエストをお願いしたいです！みんなが家にいて団欒してる時に、相葉くんが何の前兆もなく倒れ、数日間生死をさまよう、というのをお願いしたいです(*_*)！にのあいが多めだと嬉しいです！よろしくお願いします！ (2016年5月5日 18時) (レス) id: 74a6faa10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2016年1月27日 20時
