話したかった ページ4
耳郎目線
「ゔ、おぇ、」
思わず嗚咽が漏れた。
やっぱり。
透なら、できたんじゃないか。
ウチなんて、選択肢の一つに過ぎなかったんだ。
少しだけ、ほんの少しだけ、期待してたなんて。
「バッカみたい。」
そう呟いて、みんなのところへ行こうとしてた体を反対側に向けて、校門まで走って行った。
家について、呼吸を整える。
スマホをおもむろに取り出して、連絡先をどんどん消していく。グループラインも退会して、皆との連絡手段を消していく。
誰にも会いたくない。
誰にも知られたくない。
透は、ウチにとって、大事なものだったんだ。
壊したくない、大切な。
でも、それを、自分のものにしたいと思ってしまった。
自分だけのものにしたいと、思ってしまった。
そう思った、自分の負けだ。
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雷 - ルール嫁さん、かなとさん、教えてくださりありがとうございます!直しておきましたが、まだ違反のところがあれば教えてくださると幸いです。 (2019年6月29日 20時) (レス) id: 31ab448c72 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月29日 18時) (レス) id: cc384a4978 (このIDを非表示/違反報告)
ルール嫁 - オリフラ (2019年6月29日 18時) (レス) id: fd88cf8001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雷(ライ) | 作成日時:2019年6月29日 18時