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意を決して顔を上げると
困った顔をしたオッパ。
オッパは昔から、女の子の涙に弱い。
私が泣きそうなことに気づいたんでしょ？
MS「ごめん…あのさ」
『…やだ』
MS「いや、あの」
『オッパと離れるなんてやだ…』
とうとうこぼれ落ちた涙に
オッパはますますうろたえた。
何で付き合ったのか、
よくわからないって思ってたけど
もう別れることなんて考えられないくらい
オッパの事が大好きだし、
この先の人生の事だって考えていたのに！
MS「…人の話を最後まで聞かないのは
昔から変わんないな。
ごめん。ちゃんと話すから聞いて？」
めそめそしてる私を優しい顔で見てる。
何でそんなに落ち着いてるの…
あ、そうだ。
オッパは、人が動揺しているのを見ると
逆に冷静になる人だ。
バイトしてた時も
お客様に怒られた私をかばいながらも
冷静に論破してたっけな…
『……なに…？』
MS「アメリカに行くのは本当だけど、
期間は1〜2週間か、1ヶ月か、
まだ決まってないんだ、って話！」
『うそ…転勤、じゃなくて…？』
MS「長めの出張、かな」
ちょっと待って…ただの出張！？
『何でそれを先に言わないの！
勘違いするに決まってるじゃん！もう！』
MS「Aがどういう反応するかなって。
…色々考えたい事もあったからさ。
おかげで自信ついたよ。
期間は決まったらすぐ教えるから」
自信ついた、って何の自信よ！
テーブルを挟んで向かい合っていて良かった。
そうじゃなきゃ手を出してたかもしれない。
レストランを後にして、漢江沿いを歩いた。
まだ夜は冷えるなーって言いながら
前を歩くオッパの背中。
小さな紙袋に入れたプレゼントを手に持って
後ろから抱きついた。
『はい。使ってね？』
MS「サンキュ。後で開け…あ、手ぇ冷たい」
オッパのお腹の前にある私の手は
優しく包まれて、だんだん暖かくなってきた。
一瞬離れて、ひやっとしたけど
またオッパの手が重なって暖まる。
…一部のひんやりを除いて。
MS「A」
体を離して振り返ったオッパは、
王子様がお姫様の手を取るように
私の左手を取って、そこにある指輪を見せた。
MS「俺と、結婚してくれないか？
Aとずっと一緒に居たいんだ」
涙でぼやける指輪と
優しく笑うオッパの顔。
思いっきり抱きついたけど
よろけることなく抱きとめてくれて
一生オッパについて行くと
心に決めた瞬間だった。
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さえこ(プロフ) - さえさん» お褒めの言葉、ありがとうございます(*^^*)嬉しいです〜！！発表出来る時が来たら、またよろしくお願いします！ (2018年4月2日 19時) (
レス) id: 1af2b3abeb (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました(^^)また新しいお話気長に待ってますo(^o^)o (2018年4月2日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
さえこ(プロフ) - ドリーさん» コメントありがとうございます〜！そうですね、体に気をつけてえくそとしての活動をして欲しいなって思ってます(*^^*)また読みに来てもらえるように頑張ります！ (2017年10月8日 1時) (レス) id: 1af2b3abeb (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - さえこさんこんばんは＆はじめまして！今日はレイしゃんのセンイルですね！私は彼のふわふわとしたトークが好きです！レイしゃん自身も体に気を付けて欲しいですね！素敵な作品ありがとうございます！ (2017年10月7日 19時) (レス) id: 5e3261a1cb (このIDを非表示/違反報告)
さえこ(プロフ) - あやさん» こんばんは(*^^*)コメントありがとうございます！素敵だなんて言ってもらえて嬉しいです〜！またアップした際には読んでいただけると嬉しいです♪♪ (2017年9月26日 21時) (レス) id: 1af2b3abeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さえこ | 作成日時：2017年4月12日 0時
