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帰っていいよと許可が下りて
ルハンさんにタクシーに押し込まれて
イーシンの家に帰った。
『…重い…』
足元がおぼつかないイーシンを支えながら
やっとの事で部屋にたどり着いた。
寝室へ直行してパジャマを出すと
昨日徹夜したからシャワー浴びたいって。
倒れた人が何言ってんの！
『だめ。1日くらい我慢して』
YX「でも〜」
『…でも、じゃない！』
YX「…A？」
今まで喧嘩という程のことは無かったし
大きな声を上げることもなかった。
お互いに。
いつもと様子の違う私を
心配そうに覗き込むイーシン。
心配する相手、間違ってるよ…
『…っ、連絡もらってから病院に行くまで
どれだけ怖かったか…
イーシンに何かあったら、って…」
YX「A…」
『イーシンはわかってない！
私がどんなに心配したかわかってないし、
いつも我慢してるのもわかってないよ！
仕事だから仕方ないね、なんて…
そんなの、本心じゃないんだから！』
嘘から始まった恋だから、
ずっと自信が持てなかった。
"仕事に行かないで、私と居て"
そんな事を、思うがままに口に出して
イーシンに愛想つかされたら…
イーシンが離れてしまったら…
そう考えたら言えなかったの。
イーシンが居なくなったら…？
そんなの考えられないよ…
涙腺ダムが決壊して
ぼろぼろと涙が溢れる。
『ごめん…私、帰る…
必要なものは明日買ってくるから…』
体調崩すほど頑張ったイーシンに
自分のワガママをぶつけるなんて…
最低だ…
YX「A」
イーシンの、私を呼ぶ甘い声。
頬を包む温かい手。
YX「A、ありがと」
ワガママな事を言ってる私に
変わらない優しさをくれる事に
ますます涙が溢れてくる。
『何…何で"ありがと"なの？
私、怒ってるんだけど…』
YX「本心を、言ってくれたから」
止まらない涙は
ゆっくり、優しく拭われていく。
YX「Aの優しさに甘えすぎちゃった。
…心配かけてごめん。
言うこと聞くから、
お願い…帰らないで…」
いつも、いつでもキリッと前を向いていて
不安な気持ちがあったとしても
私には一切見せなかった彼だけど
今は、瞳の奥が揺れているのがわかる。
…あなたも、私と同じ気持ちなの？
側にいたいって思ってくれてるの？
頬にあるイーシンの手を掴んで離すと
そのまま胸にしがみつく。
『帰らないっ…』
頭を撫でる手は熱のせいで
いつもより温かかった。
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さえこ(プロフ) - さえさん» お褒めの言葉、ありがとうございます(*^^*)嬉しいです〜！！発表出来る時が来たら、またよろしくお願いします！ (2018年4月2日 19時) (
レス) id: 1af2b3abeb (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました(^^)また新しいお話気長に待ってますo(^o^)o (2018年4月2日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
さえこ(プロフ) - ドリーさん» コメントありがとうございます〜！そうですね、体に気をつけてえくそとしての活動をして欲しいなって思ってます(*^^*)また読みに来てもらえるように頑張ります！ (2017年10月8日 1時) (レス) id: 1af2b3abeb (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - さえこさんこんばんは＆はじめまして！今日はレイしゃんのセンイルですね！私は彼のふわふわとしたトークが好きです！レイしゃん自身も体に気を付けて欲しいですね！素敵な作品ありがとうございます！ (2017年10月7日 19時) (レス) id: 5e3261a1cb (このIDを非表示/違反報告)
さえこ(プロフ) - あやさん» こんばんは(*^^*)コメントありがとうございます！素敵だなんて言ってもらえて嬉しいです〜！またアップした際には読んでいただけると嬉しいです♪♪ (2017年9月26日 21時) (レス) id: 1af2b3abeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さえこ | 作成日時：2017年4月12日 0時
