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『ね、ねぇジミン、片付け…』
JM「っあ、ごめんっ」
慌てた様子でジミンが離れると、少し寒い。
人とひっついているだけで、こんなにも暖かいものなんだ。
それからもジミンは、部屋に溜まった段ボールの整理を手伝ってくれた。
気づけば夕方で、チラッとベランダから外を見れば空がオレンジ色に輝いていた。
JM「僕、そろそろ帰るね?って言っても隣だけど笑」
『あ、うん!ごめんね?お休みの日に色々手伝わせちゃって…』
JM「大丈夫だよ?楽しかったし笑」
そう言って、壁に飾り終わった団扇を指差してまた笑うジミン。
『もう…本当に恥ずかしい笑 飾るのやめようかな?』
JM「ダメだよ、飾ってて?それでアピールして」
『…誰に?』
JM「これからこの部屋に上がり込む男全員に」
なにそれ、そんなのずるい。
ファンだし、そりゃ部屋に飾って、ここに遊びに来る友達にアピールしたい、私はこの人のファンでずっと応援してるんだって。
だけど、彼が言った事はそういうことじゃない気がして…って、なに自惚れてるんだ私?
JM「またね?」
なんだか、またね、と言うのも違う気がして、玄関でジミンが靴を履くのを黙ってみていると、ジミンからそう言ってくれる。
『…うん、また』
バイバイ、と可愛らしく手を振って出て行く彼に手を振り返す。
扉が閉まった直後、隣の部屋の扉が開いて閉まる音がガチャンッと聞こえて、本当に隣なんだ、なんて再確認させられる。
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作者名:ヒナ | 作成日時:2020年1月30日 1時